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Oculus Go 2020.06.26

さよなら「Oculus Go」…これまでの話題振り返り

2020年6月23日、フェイスブック(Oculus)は一体型VRヘッドセット「Oculus Go」の販売を終了しました。今後は2019年5月に発売された一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」に注力する見通しです。

本記事ではこれまでを振り返り、Oculus Go関連で話題となった記事を紹介します。

Oculus Go発売

「Oculus Go」はOculusが2018年5月1日(日本時間5月2日)に発売されました。3DoFトラッキング(※)が搭載され、モデルはストレージが32GBと64GBの2モデル。当時の価格は32GB版が23,800円、64GB版が29,800円でした。

PCやスマートフォンを必要とせず、接続の手間いらずでVRを体験できる手軽さと価格から話題を集めたほか、ブラウザやアプリを使用して、NetflixやYouTube、Amazon Prime Videoなどの動画サービスを大画面で視聴できるデバイスとしても注目されました。

(※3DoF……デバイスの向きだけを認識するトラッキング方式。VR内で「自由に向きを変える」「色々な方向を向く」ことはできるが、「歩く」などの移動はできない。これに対し、デバイスの向きと位置情報の両方を認識し、VR内で移動できるトラッキングを6DoFと呼ぶ)

VR内で会う体験ができる「Oculus Rooms」に注目が

Oculus Goの購入者が徐々に増えるにつれて、ソーシャルVRアプリ「Oculus Rooms」(以下、Rooms)の注目が集まりました。本アプリでは、アバターでの会話やテーブルゲーム、写真や動画の閲覧、音楽を聴く等「一緒にいる感覚」が非常に強く感じられます。「今後はVRで会うことが増えていく」と予感させるニュースとなりました。

https://www.moguravr.com/oculus-rooms/

スマホ画面の共有機能が実装

2018年10月には、VRを体験している人の視点からの映像をモバイル機器に映し出すことができる「キャスト機能」ベータ版が実装されました。本機能は、Oculus Goの装着者が見ている画面をリアルタイムでスマートフォンへ共有でき、体験中の様子がより周囲の人に伝わりやすくなりました。

プロモーション映像に米セレブが続々登場

2018年11月に公開されたOculus Goのプロモーション映像では、有名な米セレブたちが出演しています。ラッパーのウィズ・カリファやオークワフィナ、俳優ジョナ・ヒルとシンガーソングライター、アダム・レヴィーン、コメディエンヌのレスリー・ジョーンズなどが登場しています。

北米Amazonの売れ筋ランキングでトップに

2019年12月には、北米Amazonのビデオゲームジャンルの売れ筋ランキングでOculus Goが第1位になりました。1位を獲得した背景として、アメリカなどで例年11月の第4木曜日から行われる大規模セール「ブラックフライデー」が大きな理由とされ、「手頃な価格のVRヘッドセットがあればVRを体験してみたい」という層が多かったと推測されます。

今回のOculus Goの販売終了に際して、フェイスブックは「Oculus Questに対するユーザーやコミュニティの反応は圧倒的にポジティブで、6DoFこそがVRの未来であることをはっきりと教えてくれました」とコメント。今後はOculus QuestとOculus Riftに注力するとしています。

なお、今回の販売中止の決定に伴い、Oculus Go向けのアプリは2020年12月4日以降更新が不可能になり、新規アプリのストア掲載受付も12月18日で終了します。


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