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Oculus Rift 2019.02.17

Oculus創業者パルマー・ラッキー、Riftのヘッドホン不具合対策に乗り出す

Oculusの創業者の1人で、2017年にFacebookを退職したパルマー・ラッキー氏が、PC向けヘッドセットOculus Riftのオーディオトラブル対策に乗り出しています。自身のツイッターで不具合の発生したデバイスを募り、リペアキットを発表するとしています。

片方のヘッドホンが聞こえない不具合

Oculus Riftでは、長期間使用すると右側のヘッドホンから音が聞こえなくなるという不具合が、一部ユーザーで発生しています。保証期間内であれば代替品と交換可能ですが、期間が切れたユーザーには、交換品を購入する、有償で修理を行う等の手段しかありません。しかも根本的な原因はヘッドセット内のケーブルにあると考えられ、ヘッドホンの交換では解決しないことがあります。

2018年7月、ラッキー氏はこの解決に向けて動き始めました。

Anyone else with right-audio cutout?  I am interested in buying your headset.

— Palmer Luckey (@PalmerLuckey) 2018年7月30日

まず、彼がツイッターや掲示板Redditを通じて呼びかけたのは、右側のヘッドホンに関する不具合を抱えたデバイスを同氏に売り渡すことでした。これは、問題がどの程度広範に及んでいるかを確認するためです。

保証期間外のユーザーでも修理可能に

2019年2月に投稿されたツイッターによれば、ラッキー氏は「このような不具合を持つ多くのヘッドセット」を購入。保証期間外のOculus Riftユーザーが、自身で修理できるようなリペアキットを製作中ということです。

Thanks to everyone on Twitter and Reddit who responded to this.  I bought a lot of headsets with these types of failures, and will be putting out a repair kit for people who are out of warranty.  More details this weekend. https://t.co/oAd13T7263

— Palmer Luckey (@PalmerLuckey) 2019年2月13日

ヘッドホンのトラブルに関しては過去にも対策が提案されており、ウェブ上にはケーブルを使った修理方法や、ヘッドストラップを強力接着剤で固定するといった荒療治まで出ています。ラッキー氏のアイディアがより恒久的なものだとすると、これまでの手法よりも複雑な内容になることが推測されます。

ブログを通じたラッキー氏の活動

パルマー・ラッキー氏はフェイスブック退社後、国防関連のスタートアップ、Andurilを立ち上げています。また個人としての意見発信や提案は続けており、自身のブログではOculus Goの改造モデル発表や、MRデバイス”Magic Leap One”への感想などを投稿しています。

(参考)Road to VR
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