Epic Gamesは、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」の最新版(5.4)がリリースされたことを発表しました。今回のバージョンでは、新たなVRツールキットのテスト導入やアニメーション関連システムの大幅な刷新、レンダリング機能の強化などが行われました。
バージョン5.4では、Meta系のVRヘッドセットやValve Indexなどをサポートする、新しいツールキットが実験的機能として導入されました。同ツールは「XR Creative Framework」を活用しており、これまでのキットよりもユーザーエクスペリエンスが大幅に向上しているとのこと。
また「Unreal Engine 5」上では、キャラクターのリギングやアニメーションの作成を迅速かつ簡単に行えるようにもなりました。「モジュラーコントロール リグ」機能を使用すると、モジュラーパーツからアニメーションリグをビルドできます。
以前からテスト機能として実装されていた「モーション マッチング」も正式に導入されています。アニメーション機能向けのフレームワークで、シーン上のキャラクターのモーション情報を“キー”として活用可能。データベースから次の動きを直感的に設定できます。
“仮想化マイクロポリゴンジオメトリ”技術「Nanite」には、実験的機能として、元のメッシュを変更せずにレンダリング時に亀裂や隆起などの細かいディテールを追加できる、テッセレーション機能が追加されました。また、ソフトウェア可変レートシェーディング (VRS) の実装によって、パフォーマンスも大幅に上昇しています。
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(参考)Epic Games