Home » こんな見た目のVRデバイスはあり?デザインスタジオの色々な試作品


活用事例 2017.11.06

こんな見た目のVRデバイスはあり?デザインスタジオの色々な試作品

工業デザインスタジオのNonobjectは、VRヘッドセットやモーションコントローラーの様々なプロトタイプデザインを制作しています。同社が開発したデザインには従来のVRヘッドセットにはない特徴的なアイデアが使用されており、次世代のVRデバイスの可能性を示しています。

同社が制作したVRデバイスのプロトタイプは、先日Fast Company Designにて取り上げられています。現在複数のVRデバイスのデザインを制作、装着テストを行なっています。同社が開発したデザインは重量、サイズともにOculus Riftと同程度とのことです。

野球帽型の『Kepi』

Nonobjectが開発したヘッドセットのプロトタイプの一つが『Kepi』です。これは野球帽型のデバイスで、ディスプレイと装着部分が一体になっている点が特徴です。Oculus RiftやHTC Viveでは頭部の周囲を覆うヘッドストラップが採用されていますが、『Kepi』では頭部全体を覆う設計となっています。そのため重量バランスに優れており、装着感が向上します。

カパッと左右に分かれる『Split』

『Split』はヘッドセットの中央部分が二つに分かれるという仕組みを採用しており、使用していない時はヘッドフォンのように首にかけておくことができます。Oculus RiftやHTC Viveに比べて、『Split』ではデバイスの着け外しをより素早く、手軽に行うことができます。

ハンドコントローラーを手にしっかりフィットさせる『Grasp』

また、Nonobjectはコントローラーのデザインも行なっています。同社がデザインした『Grasp』はRiftのTouchコントローラーや、Valveが開発中のKnucklesコントローラーに近い形状をしています。デバイスにゴム状の紐が取り付けられており、これによってデバイスを手に固定することができます。そのためハンズフリーの状態でのコントローラー操作が可能になり、手に何も持っていないかのような感覚でコントローラー操作を行うことができます。

VR用ペンと『Stone』

『Stone』はVR空間で絵を描いたりモデリングの際に使用するツールセットで、スタイラスペンと彫刻用デバイスのデザインが公開されています。スタイラスペンは『Tilt Brush』などのVRペイントツールで絵や文字を描くときに使用できます。また、『Medium』などのVRモデリングツールで使用できるデバイスも制作しており、石型のデザインが特徴的です。VR空間で彫刻を行なったり、オブジェクトの削り出しや切り出しを行う際に使用できます。

NonobjectはこれらVRデバイスのデザインをオープンソースで公開しており、様々な企業が同社のデザインを採用したデバイス開発を行うことができるとのことです。

(参考)
Road to VR / Designers Prototype New Approaches to VR Headset Ergonomics and Input(英語)
https://www.roadtovr.com/nonobject-designers-dream-up-new-vr-headset-ergonomics-input/

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード