2月8日、「ポケモンGO」などで知られるNianticは、オープンかつ整備された地図データを開発する非営利団体Overture Maps Foundation(OMF)への加入を発表しました。コントリビューターとして参加し、OMFの地図データ強化や、AR開発キット「Lightship ARDK」の精度向上などを図ります。
オープンな地図データ開発に協力、開発者向けツール精度向上にも
Overture Maps Foundation(OMF)は、2022年12月に設立された非営利法人です。MetaやAmazon、マイクロソフト等もコントリビューターとして参加しており、オープンアクセス可能な地図データセットを提供しています。2024年2月現在、精度が高くリッチな地図データは、GoogleやApple等、大手テック企業によるものがシェアの大半を占めています。一方でコミュニティ主導のオープンアクセスな地図データOpenStreetMapなども存在し、Overture Maps Foundationはこれらに続くオープンな地図データの選択肢を提供しています。
(Nianticは自社コンテンツのためだけでなく、開発者向けの3Dマップ提供も行っている)
今回NianticはOMFに加入、OMFのオープンマップデータを活用し、同社のAR開発者キット「Lightship ARDK」の精度向上や機能強化を図ります。また、「Ingress」や「ポケモンGO」等で収集してきた地図データを共有することで、OMFの地図データの精度を向上させる可能性も考えられます。Nianticは発表に際し、「Lightship VPSやNiantic Map、そしてOMFとの共同作業については、年間を通してより多くの情報を共有します」とコメントしました。
（参考）Niantic
