米ウォール・ストリート・ジャーナルは、世界的大ヒットとなったゲーム『ポケモンGO』開発元のARゲーム開発会社ナイアンティックがシリーズBラウンドにて2億ドル(約220億円)を資金調達したと報じています。
ナイアンティックは『ポケモンGO』の次回作として、ハリー・ポッターシリーズをテーマとするゲーム『Harry Potter: Wizards Unite.』(邦題未定)の開発を発表したばかりでした。今回の資金はその次回作への開発に充てられます。
『ポケモンGO』の大ヒットからその次へ
ナイアンティックは、2013年にスマートフォンを使った位置情報ゲーム『イングレス』をリリース、2016年夏にスマートフォンゲーム『ポケモンGO』をリリースしました。位置情報を駆使し、まるで現実世界にポケモンの世界が重なったようなデザインのゲームは、世界的にこのゲームのために外出する人々が現れ、人気を集めました。App Annieによると、公開から7ヵ月で10億ドル(約1,000億円)の売上を達成し、スマートフォンゲームの売上で10億ドルに到達した史上最速の記録を塗り替えました。
日本でも警察が出動することもあったほか、地域おこしでも利用されるなど、社会的に話題となりました。先日も、鳥取砂丘でイベントが開催され、15,000人以上が集まりました。配信から1年以上が経った今も新たなポケモンを追加したりイベントを開催するなど、注目を集め続けています。
今回の投資をリードしたのはSpark Capitalで、Founders Fund, Meritech, Javelin Venture Capitalなどが参加しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ナイアンティックCEOジョン・ハンケ氏は「今回の資金調達により、我々は新たに戦略的な機会を手にすることができた」と述べています。
ナイアンティックは次回作の『Harry Potter: Wizards Unite.』について以下のような発表を行っています。
魔法使いになることをずっと夢見てきたプレイヤーのみなさんは、J. K. ローリングの魔法の世界を体験できるようになります。みなさんは呪文を学び、街を探索しながら伝説のビーストたちと戦い、強力な敵に仲間たちと立ち向かうことになります。
投資を受けて、次回作の『Harry Potter: Wizards Unite.』がどのようなゲームになるのか楽しみです。
(参考)
Niantic, ‘Pokémon Go’ Maker, Raises $200 Million in New Round / Wall Street Journal(英語)
https://www.wsj.com/articles/niantic-pokemon-go-maker-raises-200-million-in-new-round-1511551518