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話題 2021.04.15

イーロン・マスク氏率いるNeuralink、「考えるだけで操作」する事例を公開。サルがコントローラー無しでピンポンゲーム

VRでの新たな操作方法として注目されている「思考」。直近ではSteamVRを提供するValveもBCI(Brain Computer Interface)搭載デバイスの開発を進めるなど、様々な企業が「考えるだけで操作できるデバイス」に取り組んでいます。

この実現を予期するような動画が、テスラのイーロン・マスク氏率いるNeuralinkから公開されました。物理的なコントローラーを一切使わず、サルがコンピューターゲームをプレイするというものです。

ジョイスティック使わず「ピンポン」をプレイ

この実験ではサルの大脳皮質運動野の手と腕の動きを司る部分に、2つの「N1 Link」を埋め込みました。「N1 Link」は神経信号を処理・刺激・伝達するデバイスで、神経信号を検出するための電極を備えた極小のパーツが付属しています。

動画の前半では、サルはジョイスティックを使い「ピンポン」の画面を操作しています。この時の神経活動を「N1」が記録。後半では記録したデータを使うことで、物理的なコントローラーを一切使わず、サルが「ピンポン」をプレイできるようになっています。

NeuralinkはBCI技術の応用について、「四肢に麻痺を持つユーザーの脳の電気信号を読み取り、それを使って筋肉や神経を刺激します。するとユーザーは、再び手足を動かせるようになる可能性が期待できます」とコメントしています。

フェイスブックやValveも研究

VR業界ではFacebookやValveが脳の動きを使ったコントロールを研究しているほか、BCIを実現したとするARデバイスも発表されています。

2020年に日本で開催された開発者会議「XR Kaigi 2020」では、このNeuralinkを取り上げた講演も行われました。該当部分は、下記リンク先動画31:15頃から視聴できます。

(参考)Road to VR
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