博愛主義者であり、革命家であり、大統領。今年7月に生誕100周年を迎える南アフリカ共和国の第8代大統領、ネルソン・マンデラ氏は、極めてまれな生涯を送りました。その人生を通して南アフリカでの人種差別政策(アパルトヘイト)撤廃に尽力。また、27年間の獄中生活を過ごしたこともあります。
このような苦難にも関わらず、マンデラ氏は憎しみと暴力に溢れる世界で、次第に人々の希望の星となっていきました。いったいその生涯はどのようなものだったのでしょう? 彼の生涯を追体験するVRコンテンツが、一体型VRヘッドセット・Oculus Go向けにリリースされています。
獄中生活の体験や持ち物から生涯に迫る
同国の歴史博物館Liliesleafは、VR技術を手掛けるVictoryVR、IQbusinessと共に、マンデラ氏の生涯を追うVRコンテンツ「Walking in Mandela’s Footsteps」を制作しました。
マンデラ氏は南アフリカの小さな村で産まれ育ち、やがて反アパルトヘイト運動に取り組みます。成人後は27年もの間、獄中で生活を送りました。この獄中の様子は、27秒間の恐ろしい静けさと共にVRで体験することができます。
30分間のコンテンツで、体験者はマンデラ氏の持ち物などに触れ、彼の人生や来歴をより深く学べます。あまり知られていない彼のノート等も、実物の写真やスキャンで再現されています。
一体型ヘッドセットで手軽に体験
IQbusinessのAdi Stephan氏は「Oculus Goのような使いやすく、手ごろなデバイス向けにリリースしたので、多くの人がこのコンテンツを体験できます。このコンテンツ制作は素晴らしい体験でした。我々はユーザーにも、どこにいてもマンデラ氏の生涯に入り込めるという素晴らしい体験を共有してほしいです」と話しています。
「Walking in Mandela’s Footsteps」はOculus Go向けに1.99ドル(190円)で販売されています。今後は中国の一体型ヘッドセット、Vive FocusとPico向けにもリリース予定です。
売上の一部はLiliesleafに寄付され、マンデラ氏やアフリカ民族会議の功績を伝えるために利用されます。
コンテンツの購入はこちらから。
Oculus Go向けには、「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの暮らしを体験するコンテンツも配信されています。
(参考)VRScout
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