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活用事例 2023.08.09

スマートグラスで作業員の安全性確保、NECとNTTコムが実証実験

日本電気(NEC)とNTTコミュニケーションズは、スマートグラスを活用して作業員の位置を特定する実証実験を行いました。事前に3Dマップを構築し、スマートグラスで得られた映像の特徴点を照合、GPSやビーコンを使わずに作業員の位置を特定します。


(出所:NEC。事前に作成したプラント内の地図と移動軌跡)

スマートグラスで位置測位、GPSやビーコン使わず

本実験で提案されたのは、事前にスマートフォンで撮影した映像から3Dマップを構築し、スマートグラスで撮影した映像と照合して位置測位する手法です。NECによれば、設置物が多く入り組んだ施設内でも、障害物による電波干渉が起きうるGPS・ビーコンなどに頼らず、アンテナ・受信機が用意できなくても運用できる測定環境を目指したとのこと。


(出所:NEC。スマートグラスで撮影した映像から特徴点を抽出する様子)

今回の実証実験では、スマートグラスの装着者が歩行速度などを意識して巡回する必要があり、カメラ映像もオフライン環境で照合しています。両社は今後、照合精度を向上させるチューニングなどを検証し、3Dマップへの目線映像を直接伝送・照合する仕組みを作れるよう準備するなど、2023年度末ごろの商用化を目指して連携する見通しです。

(参考)プレスリリース


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