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業界動向 2021.12.16

メタが「メタバースでのビジネスチャンスを理解するための3つのポイント」を公開

11月末、メタ(旧フェイスブック)は「メタバースでのビジネスチャンスを理解するための3つのポイント」を公開しました。メタによる当該記事では、メタバースにおけるチャンスの基本を抑えるための重要なポイントが紹介されています。

1. 今の2次元のアプリに注力することが、来るメタバースへの架け橋になる

メタは、「”メタバース”はデジタルプラットフォームの次なる進化の形であり、現在のモバイルインターネットを継ぐものです。しかし、直近で人々がメタバースを体験する最初の方法は、2次元のアプリを介したものになるでしょう」と述べ、将来的に2次元アプリでの没入型体験を発展させるためのアイデアを紹介。メタバースが本格的に活用される時代に向けて、現時点では2次元のアプリに注力することも重要であるとしています。

2次元アプリでの没入型体験を発展させるためのアイデアとして、「Instagram上のショップの没入感が高まり、物理的な商品とデジタル商品のどちらを購入する体験」や「ライブ会場に直接足を運ぶ選択肢と、仮想体験のチケットを購入する選択肢が選べる」といったメタバースの可能性を挙げています。

2. メタバースによって、現実世界の体験の質が高まる

メタは、本記事の中で、現在のARの使用例は、メタバースと現実世界がどのように融合するかを示す好例であるとしています。

同社によれば、「既にビジネスのなかには、顧客がARを使ってバーチャルな家具を自宅に配置してコーディネートを確かめられるようにしたり、ARを使ってFacebookフィードから直接メイクや眼鏡を試せるような体験が提供されています。業種にかかわらず、AR/MRの体験を活用しようと考えているビジネスは、さまざまなユースケースをメタバースで試すことができるでしょう」とのこと。同社は、メタバースは仮想空間内に閉じるものではなく、現実世界と融合することで、その体験の質を高めるものでもあるとしています。

3. メタバースは、ともに創られ、責任のもと構築される

メタは、「メタバースは、一企業が単独で構築するものではありません。メタバースの開発は、企業、クリエイター、政策当局、起業家などとの世界規模のパートナーシップのもと行われることになるでしょう」と述べており、利用者にとって安全・安心な空間を作る枠組みと基盤の上に構築されることが重要であるとしています。メタ自身も、政府、産業界、学術機関の専門家と協力し、メタバースにおける健全性、安全性、プライバシーの問題について検討を重ねていくとしています。

(参考)Meta ニュースルーム


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