XR関連のコンセプトに取り組むUXデザイナー、Andrew FoxさんがX(旧Twitter)に投稿した映像が注目を集めています。動画は、離陸する飛行機内でMeta Quest 3を使おうとした際、メニュー画面が“飛んでいく”という内容です。
Meta Quest 3を始めとするインサイドアウト方式のトラッキングを採用するデバイスの多くは、内蔵カメラとIMU(慣性計測ユニット)で、利用者の動きや位置を認識します。飛行機は離陸の際、様々な方向に移動しますが、その動きの複雑さが今回の“問題”に繋がったと思われます。
Is it really not possible to use Quest 3 in passthrough mode on a plane? pic.twitter.com/aIBB0s2MT5
— Andrew Fox (@afoxdesign) January 24, 2024
Xでは、Meta社のCTOアンドリュー・ボズワース氏が動画に反応。以下のような見解をコメントしました。
我々はデバイス(内で表示される)オブジェクトを利用者の動きに合わせるために、IMUを使用しており、移動する乗り物への対処は処理上難しいケースです(特に様々な方向に動きが発生する際は)。内蔵カメラとIMUは共に機能しますが、精度については課題があり取り組みを進めています。
乗り物内でVRを使用するプロジェクトには、世界各国の企業が取り組んでいます。ドイツのスタートアップHolorideはその代表格で、自動車での移動中に楽しめるVRコンテンツの開発に取り組んでいます。同社はHTCのVIVE Flowを採用。独自開発したトラッキングデバイス「retrofit」を組み合わせることで、安定した位置認識を実現しています。
(参考)Road to VR
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