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その他VRヘッドセット 2022.12.29

メガネ型VRヘッドセット「MeganeX」を体験! 使用感は試作品から大きく向上【XR Kaigi 2022レポート】

12月22日(木)から12月23日(金)にかけて開催された「XR Kaigi 2022 オフライン」にて、株式会社Shiftallは複数のメタバース向け製品を出展しました。

防音マイク「mutalk」や、フルトラッキングデバイス「HaritoraX」など、様々なデバイスが出展されましたが、なにより注目を集めたであろう出展物は、VRヘッドセットMeganeX(メガーヌエックス)でしょう。今回筆者は、試作機を体験した今年1月ぶりに、「MeganeX」の実機を体験してきました。


(アウトサイドイン対応センサーを装着したもの)


(ハンドトラッキングデバイスを装着したもの)

体験用に用意された「MeganeX」は2台。一方はアウトサイドイン対応センサー付きのもの、もう一方はハンドトラッキングデバイスを外部接続したものです。今回は後者を体験しました。


大まかな構造は、筆者が1月に試作機を体験したときから大きく変わっていません。わかりやすく変わったところは接眼部のクッション素材でしょうか。一般的なVRヘッドセットと比べると圧倒的に軽く、装着も非常に容易です。

コンテンツはtoB向けの建築業界向け内覧アプリ。そしてご厚意で、VRユーザーにはおなじみの「SteamVR Home」も体験させてもらいました。

映像を見て一発でわかるのは解像度の高さ。スクリーンドアもほぼ見られない映像の精細さは、2022年12月現在では「PICO 4」に匹敵ないし凌駕していると感じました。また、OLED(有機LED)による「暗さ」の表現力の高さも大きな特徴です。「暗いところがちゃんと暗く見える」ことで、体験の質が向上するVRコンテンツは多いはずです。

そして1月に体験したときから大きく改善していたのは視野角です。試作機のときは体感でも「やや狭い」と感じていた視界が、「Meta Quest 2」や「PICO 4」などの主流VRヘッドセットと同等レベルまで広がっていました。この視野角であれば、VR体験の質も合格点と言えそうです。

総じて、試作機からしっかりと成長しており、軽さや装着の手軽さ、OLEDの映像美なども鑑みて、「個人的にほしい」と思える一台となっていました。一方で、若干前面が重めに感じたため、人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。


ちなみに、Shiftall出展ブースにはもう一つ目玉がありました。先日発表された「HaritoraX ワイヤレス」の試作品です。手のひらにちょこんと収まるサイズで、想像よりもずっと小型で軽く、足や腰につけても重さはまるで感じません。装着も非常に簡単で、これで稼働時間20時間というのはなかなかに魅力的です。

「MeganeX」も「HaritoraX ワイヤレス」も、軽く触った範囲では期待が持てそうです。なお、「MeganeX」はまだまだ調整は続いているらしく、「最終的な形はCESで明かせる」とのことでした。全容が明かされるであろう、年始開催の「CES 2023」に注目したいところです。


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