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テック 2018.11.06

VRヘッドセットを着用しながらゴーカートでレース 米企業が開発中

カリフォルニアを拠点とするベンチャー企業Master of Shapesが、VRヘッドセットを装着して実際に走行することができるゴーカートレースを開発していることが明らかになりました。

今までに体験したことのないゴーカート

本プロジェクトは、インテルと、室内ゴーカート場を展開するK1 Speed、ライブイベントや舞台などのリアルタイムトラッキングシステムを提供するBlack Traxのパートナーシップのもと、スタートしました。

プロジェクトの特徴的な点は、VR体験をしながら、実際のレース場を走行するということです。アーケード版カーレースゲームと同様に、数多くのアイテムを取得したり危険地帯を避けたりしながら走ります。このプロジェクトの目的のひとつとして、従来のゴーカート体験では再現できないゲーム体験を作り上げることが挙げられています。

インテルとMaster of Shapesは、9月5日よりカリフォルニアにあるK1 Speedの室内レース場でVRレース体験の試運転を行っています。被験者はSFアニメのようなシンセウェイブの音楽が流れ、至る所に火災が発生し、壊れたものの残骸が散乱する荒廃した東京の街を舞台に、VRレースを体験したとのことです。

現実世界の動きをリアルタイムでVR内に反映

6週間にわたり、190フィート(約58メートル)×160フィート(約48メートル)のレーストラック全体をLIDARで3DスキャンしてコースをVR空間に再構築。28個のカメラを使用してドライバーの位置をトラッキングします。

また、Teensyとよばれるマイコンボードを使用し、ブレーキやステアリング(ハンドル)、スロットルの変化を読み込みリアルタイムで反映させることができるプログラムを使用しています。これにより、ドライバーが現実世界でハンドルをきると、VR内の車のホイールも切り替わるようになります。スピードブースターのようなパワーアップアイテムは、車体の速度に影響を与え、ゲーム内にあるスピードブースターに乗ると、現実世界の車体の速度も上がります。反対に、炎などのトラップに当たると速度が下がり、タイムロスすることとなります。

VRゴーカートレースは、2019年のサービス開始を目指しており、現在は荒れた東京の街のみ動画配信されていますが、開発チームは次のコースとして南国雰囲気をイメージしているとのことです。

(参考)VRScout
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