MRヘッドセット「Magic Leap One」を手掛けるMagic Leap社は、開発者支援ツール「Concepts」をリリースしました。アイデア段階のプロジェクトを公開し互いにフィードバックすることで、ブラッシュアップを図る場とします。
「Concepts」とは
「Concepts」は、デベロッパー同士がMagic Leapの空間コンピューティング技術を用いたアイデアを公開し、フィードバックし合う無料のツールです。アプリケーションとして完成する前の段階から、多くの開発者がプロジェクトを確認することでアイディアのブラッシュアップが期待されます。完成品の本格的な展開の前に、まず小規模にテストできることもメリットです。
将来的には、Magic Leap One向けアプリとしての承認プロセス迅速化にも繋がると同社は述べています。
株式データビジュアル化やボーリングゲーム等
9月19日の一般向けリリース時点で、すでに下記のようなコンテンツが公開されています。
“Wall Street Journal Stock Data Concept”
ウォール・ストリート・ジャーナルの株式データを散布図で示したものです。Dow Jones Innovation Labが作成しました。
“Sphere”
空間にある球体をジェスチャーで操作する様子を示しています。
“Compete”
リビングでボーリングやダーツを楽しめるコンテンツです。弱冠16歳のデベロッパーTrevor Rose氏が開発しました。
“Concept Car”
自動運転車のコンセプトモデルを出現させます。ユーザーは目の前のスペースに合わせて車のサイズを自在に変えられます。
個人間の共有から公開へ
ConceptリリースについてMagic Leapは、「我々のエコシステムが成長するにつれ、多数のデベロッパーが互いに素晴らしいプロジェクトをシェアしている様子が見られるようになりました。プロジェクトは大小様々で、いずれも空間コンピューティングのイノベーションを進めるものです。そしてこれまで、こうしたコンテンツは個人的に共有するアプリとしてしか体験できませんでした」とブログに投稿。これに対してConceptにより、アイディア段階から多くのデベロッパーに公開し、フィードバックを得られるという意義を説明しています。
「Concept」利用の詳細については、こちらのクリエイター向けポータルから詳細を確認可能です。