株式会社LATEGRAが、実写映像とCGをリアルタイム合成できるカメラトラッキングシステム「LATEGaiety」の提供を開始しました。テレビ放送品質のトラッキングや合成を、小規模スタジオ配信でも実現できます。
大規模XRライブに定評、LATEGRAのコア技術
「LATEGaiety(ラテゲイティ)」は、テレビ放送品質で実写映像とCGを合成できるカメラトラッキングシステムです。バーチャル空間と現実空間のカメラ位置、向き、画角などを一致させた映像合成が、リアルタイムに行えます。「Unity」「Unreal Engine」など複数のCGレンダラーに対応できるよう、単独のアプリケーションとして開発されています。
用途
現実空間と連動したXRコンテンツや、バーチャルシンガーのARライブ、バーチャルスタジオなどの制作用途が想定されています。
仕様詳細
主要対応エンジン | Unity 2018 ‒ 2021 / UE 4(プラグイン対応準備中) ※2022年11月時点 |
対応トラッキングデータ | Radamec(Free-d) |
トラッキングデータ入出力 | RS-422 / ネットワーク経由(UDP) |
対応キャプチャーボード | Black Magic Design DeckLink 8K Pro / bluefish444 ※その他キャプチャーボード(AJA製など)にも対応可 |
(出所:LATEGRA)
放送用ハイビジョンVTRで用いられるSDIケーブルも発売
また、同社はUnity向けアセット「LG VideoIO For Decklink」も同時発売します。本アセットは低遅延の長距離伝送が行えるSDI入出力プラグインで、Blackmagic Designの標準的なキャプチャーカードからの入出力に対応。Unity Asset Storeの製品ページから購入できます。
大規模なXRライブや開発を手がけるLATEGRA
開発・提供元のLATEGRAは、2017年に創業した企画制作会社。カバー「hololive SUPER EXPO 2023」などのXRライブ運営協力や、小学館「S-PACE」などのメタバース開発で知られています。今回発表された「LATEGaiety」も、江蘇衛視「2018江蘇衛視 跨年演唱会」やCCTV「2022央视元宵晚会」など、中国語圏の音楽ライブで活用されています。
(参考)プレスリリース