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活用事例 2017.06.30

現実空間にお絵描き、サイズ測定など iPhoneのAR機能向けに作られた5つのデモ

アップルは先日行われたWWDC2017でiOSのAR機能への対応を発表しました。その開発用キットであるARKitはiPhone、iPadのカメラのみで現実を認識して、3Dモデルを表示することなどができます。

以前、iPhoneの新しいAR機能ARKitを使った4つの開発事例について紹介しましたが、アップルの開発者たちのアナウンスの応じて、ユーザー達は既にARKitを利用したコンセプトデモを続々と開発しています。今回はARKitを使ったデモ5つを紹介します。

AR版空間お絵描き『Tilt Brush』

VR向けコンテンツであるGoogleの『Tilt Brush』では3Dの絵を空中に自由に描くことができました。日本でもアーティストやテレビ番組での取り上げなど、話題になることが増えています。それがARで利用できるとなると大ヒットが予想されます。このデモでは現実空間上に3Dの絵を描いている様子が伺えます。現実を拡張するというARにぴったりなデモです。

リアルタイムでサイズを測定

電化製品を購入したり、家具を動かすなどの際、長さを測定する必要がありますが、このデモではAR上で物を測定することができます。
スマートフォンを持ち歩いていれば、他の機器を使用することなく3D空間で物を測定することができます。スクリーンショットを撮影すれば、家具屋などでもサイズを確認することができます。

スペースインベーダーのリアルワールド版

日本のアーケードゲームでも大人気であった『スペースインベーダー』を現実空間でプレイすることができます。このデモでは360度様々な方向から近づいてくるインベーダーを撃墜しています。アーケード版からAR版へと、世代を超えたゲームデモになっています。

家の中で月への上陸を眺める

1969年の米国の歴史的な月の着陸は、人類史上最大の成果の一つとしていますが、現在ではiPhoneのARKitの力を使うことで、自分の家で月の上陸を眺めることができます。

ARでロケットのランディング

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ、通称スペースXは、ロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送を業務とする、アメリカ合衆国の企業です。テスラのCEOイーロン・マスク氏が率いており、ロケットを着陸して再利用できる画期的な技術により、話題になりました。

着陸風景を見ることは難しいですが、iPhoneを使えば自宅の裏庭で着陸の風景を見ることも可能です。

ARKitが公式に対応し、iPhoneやiPadでAR機能が使えるようになるIOS 11のリリースは秋を予定しています。これから多くの開発者達が、様々なARアプリケーションをリリースしていくと思うと、非常に楽しみです。

(参考)
5 Awesome iPhone AR Demos Made Using Apple’s ARKitー(英語)
https://uploadvr.com/5-awesome-ar-iphone-demo-apple-arkit/


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