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VTuber利活用 2018.05.16

イグニス、第2四半期決算を発表 VRアイドルへのリソース優先

株式会社イグニスは5月14日、平成30年9月期の第2四半期決算を発表しました。第2四半期の売上高は11.8億円、営業損失はマイナス4.1億円。純利益は3四半期連続の損失を計上しています。

また同日、通期連結業績予想の修正を発表。11月に公表した70億円から44億円へと、大幅に下方修正となりました。修正の要因としては、ゲーム「メガスマッシュ」の不振、フード関連事業を行う連結子会社Mellow社の連結要件外への変更、VR事業最大プロジェクトのローンチ時期後ろ倒し、の3点を挙げています。

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VR事業で相次ぐ新サービス

イグニスの主な事業としてはオンライン恋愛・婚活サービス「with」や、スマホ向けRPG「ぼくとドラゴン」などのゲームアプリなどがあります。

VR分野においては、VR領域を手がける子会社のパルス株式会社にて事業を拡大。2018年にはVR音楽ライブサービス「INSPIX」や、株式会社岩本町芸能社と組んだVRアイドルユニット「えのぐ」の活動開始といった施策を展開しています。

VTuberブームに伴い、VRアイドルを優先

冒頭にも記した、業績修正の要因として挙げられた「VR事業最大プロジェクトのローンチ時期後ろ倒し」。これについては、次のように説明がありました。

イグニスでは「えのぐ」以外にIP創出を目指す4つのVRアイドルプロジェクトを準備しています。中でも最初期から注力しているものは、スマホのアプリとVRタレント・エンタメを組み合わせた、かなり大型のプロジェクト。残りの3つは「えのぐ」のようなVRアイドル関連です。

同社は先に大型プロジェクトを進める予定でしたが、2017年末ごろからバーチャルYouTuber(VTuber)の爆発的な流行が発生。この状況を鑑みて、VTuber同様の流行が予想されるVRアイドルのプロデュースにリソースを割いた方が良いと判断しています。大型プロジェクトを後にし、先に3つのVRアイドル関連プロジェクトを進める判断に至りました。

「大型プロジェクト」については第1四半期決算から言及があったものの、詳細は明かされていません。但し今期以降、同社がVRアイドルへの注力を強めることは間違いなさそうです。

医療分野でもVRプロジェクトを推進

IP創出に関するプロジェクト以外に、イグニスではVRを活用した医療プロジェクトにも取り組んでいます。認知症予防および痛み軽減効果に関するVR技術の応用について、順天堂大学・堀江教授との共同研究・臨床試験を進めるなど、複数のVR関連プロジェクトを推進しています。

(参考)株式会社イグニス IRニュース


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