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話題 2019.09.02

大型ハリケーンの対策を伝える天気番組 スタジオで猛威を再現

米気象予報番組のウェザーチャンネル(Weather Channel)は、MR(複合現実)映像のスペシャリストThe Future Groupと協働で制作したリアリティのある映像で、従来の報道では伝えきれなかった災害の危険性を視聴者に呼びかけています。

今までにも、一瞬で腰の高さまで水位が上がってくる映像が衝撃的な「ハリケーン・フローレンス」や、小さな火種から驚異的なスピードで燃え広がる山火事「トーマス」などを放送し、災害前の注意喚起を行ってきました。

今回、米東海岸に大型ハリケーン「ドリアン」が上陸すると報道されている中、ウェザーチャンネルは、MR映像を使用したハリケーン対策を放送しています。驚異的なハリケーンに見舞われた場合の安全の確保と避難方法を視覚的に分かりやすく伝えています。

上陸48時間前から何をするべきか

MRで映し出された仮想現実の一軒家の庭先に立つレポーターが、ハリケーン上陸48時間前から住民がどう対策を取ればいいのかについて、映像とともに解説します。48時間前には、緊急時の防災セットをリスト化して表示し中身を確認。

24時間前には、庭に自転車等を放置しないことや、窓のシャッターを下ろすことなど、被害を抑えるための適切な手順を紹介します。

上陸4時間前には、木々が大きく揺れ、雨風が強くなってきます。ハリケーン上陸後は家の前に立つ木が倒れてくるなど、外に出ることの危険性を訴えています。

パートナーの広告媒体でもある

このウェザーチャンネルのハリケーン対策は、米大手保険会社State Farmとのパートナーシップ提携で作成されたものです。本映像は、視聴者へ災害時の対策方法という大切な情報を伝えるとともに、各所でState Farmのロゴが表示される、新しいマーケティング手法として注目されています。

ウェザーチャンネルは、2020年までにMR技術を使用した番組を、全体の80%にまで拡大することを計画しているとのことです。

(参考)VRScout
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