触覚など“世界を体感”することのできるデバイスの開発が世界中で進んでいます。手に装着するデバイスから、ベストのような身体に装着するデバイスまで、さまざまなデバイスが開発されています。
VRでの触覚の再現に取り組むAxonVR社は、VR内での歩行や、温度の変化、モノの硬さなどを体全身で感じることができる全身外骨格のインターフェースHaptXを開発しています。今回、米国の特許も所得したことが明らかになりました。
体全身でVR体験できる全身外骨格のインターフェースHaptX
AxonVRは2012年に設立されたVRでの触覚再現に取り組む会社です。
今回、同社は体全身でVR体験をすることができる全身外骨格のインターフェースHaptXを開発し、特許を取得しました。
HaptXはマイクロ流体力学のテクノロジーを応用しデザインされたもので、VRでの接触点に局所的な圧力を与えて触感を再現するほか、VR内での歩行や温度の差、モノの表面の触感などの実現も可能にするインターフェースです。
HaptXは、外骨格のインターフェースが足の動きを読み取りVR内に反映して、体験者は階段を上ったりサッカーボールを蹴るといった動作を可能にします。
また、HaptXにはモノの感触を再現する触覚レイヤーと温度を再現するサーモレイヤーが全身を覆うように搭載されており、石を触ったときのザラザラ感や、火の熱さなどもフィードバックされます。
AxonVRのCEOであるJake Rubin氏は「“完全な没入感の再現”がHaptXの開発に最も重要視してきたポイントでした。そして体全身の動作をフィードバックできる外骨格インターフェースHaptXこそがVR体験の可能性を広げると思っています。」と語っています。
HaptXはコンシューマー用にはまだ準備できていませんが、体の動きすべてをVR内に反映できるHaptXは、ゲームやVRを使ったトレーニングなどさまざまな分野で大きな活躍をする可能性を秘めています。
https://www.youtube.com/watch?v=wPDtXnE9crg
(参考)
AxonVR is Building a Generalized Haptic Display
http://www.roadtovr.com/axonvr-building-generalized-haptic-display/ (英語)
MoguraVRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。