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活用事例 2024.03.22

Google、AR技術で視覚障害者のランニングを支援する「Project Guideline」をアップデート——横浜市で定期走行会も

2024年3月18日、Googleの研究開発プロジェクト「Project Guideline」がアップデートを発表しました。Androidスマートフォン上で動作するARプラットフォーム「ARCore」の技術を統合し、より高精度な走行支援を実現。視覚障害者がARやAI技術を用いて、自由に走れる環境づくりを目指します。

伴走者なしでも、自由に走れる技術を

「Project Guideline」は、伴走者なしで視覚障害者が自由に走れるようにすることを目指しています。地面に引かれた線をカメラやセンサー経由で見分け、ランナーがトラックのラインから大きくズレていないかを判断し、ヘッドフォンで音声ガイドを行います。ランナーは音声から走行位置を判断し、安全に走ることができます。


(「Project Guideline」のイメージ図。腰にベルトで固定したスマートフォンのカメラやセンサーを用いて、トラックのラインを認識し、左右にズレていないかどうかを音声でアシストする)

今回のアップデートでは、Googleの拡張現実ARプラットフォーム「ARCore」等を組み合わせることで、空間認識能力が向上。ランナーは前方のカーブや障害物を事前に認識しやすくなり、より安全なランニングが可能になります。今後はこの空間認識能力を応用し、障害物の事前検知等にも対応する見通しです。

また、横浜市の障害者スポーツ文化センター横浜ラポールと協力し、視覚障害者が「Project Guideline」を体験できる定期走行会を開始します。参加者は自由に一人で走る経験を積むことができ、プロジェクトへのフィードバックも提供できます。

(参考)Google


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