FOVE Inc.は視線追跡VRHMD(VRヘッドマウントディスプレイ)「FOVE」の最新デザインを、サンディエゴで開催されたComic-Conと、カリフォルニアで開催中のSIGGRAPH 2016にて発表しました。
公開された新デザイン。以前のモデルに比べ、シンプルかつ軽量化を図ったように見受けられます。
FOVEとは
FOVEは日本に拠点を構えるFOVE社が開発中のPC向けVRヘッドマウントディスプレイです。最大の特徴は体験者の目の動きをトラッキングする視線追跡技術の搭載です。描画のための処理負荷軽減やより没入感の高いVR体験を実現する可能性があるとして注目を集めています。
FOVEは2015年5月からKickstarterを実施し48万ドルを調達、同時期にサムスンベンチャーズからも出資を受けています。さらに2016年3月にはコロプラVRファンドなどから12.3億円を資金調達。2016年秋には開発者版の出荷を予定しています。
今回のデザイン一新を受けて、CTO・共同創業者のロックラン・ウィルソン氏は「我々は視線追跡技術の改善を続けるだけでなく、ウェアラブル端末としても他社製品に劣らない品質であるよう、検討を重ね製品デザインを進めている」と述べています。
また、CEO・共同創業者の小島由香氏は「視線追跡技術はゲームやインタラクティヴコンテンツ視聴、またオンラインでのコミュニケーション方法に関しても変化を起こす。FOVEファンや、拡大しつつある開発者コミュニティーに最新デザインをお見せすることを大変楽しみにしている」と述べました。
小島氏はさらに、「Comic-ConとSIGGRAPH2016での新デザイン発表は今夏の主要マイルストーンの一つであるが、近いうちにまた新たなお知らせがあるかもしれない」と、近日中にFOVEから新しい発表がある可能性についても併せて示唆しています。