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業界動向 2020.09.03

フェイスブック、ドイツでのVRヘッドセット販売を停止。個人情報関連の法規制に抵触?

ドイツ国内において、フェイスブックのVRヘッドセットの販売が一時停止されました。これは先日報じられたOculusアカウントとFacebookアカウントの統合に関係しているものと推測されます。

アカウントの統合問題が関係か

今回の“問題”は、フェイスブックが2020年8月に発表した「Oculus」のアカウントをFacebookアカウントに統合するという決定に関係しているものと予想されます。ドイツの規制当局は以前よりフェイスブックと衝突を繰り返しており、過去には多様なソース(Facebook、インスタグラムなど)から得られたユーザーデータの統合を禁止しています。

今回問題となっているアカウント統合は、「2020年10月以降に初めてOculus製品を使用する際は、Facebookアカウントでのログインが必要」というもの。既存のデバイスに関しては、2023年までOculusアカウントが使用できますが、今後リリースされるOculus製品については、Oculusアカウントを持っている場合でも、Facebookアカウントが必要となります。

当局側は反論

2020年9月現在、フェイスブックは、今回の問題についてドイツ側と話し合いを行っていると説明しています。一方、当局(ドイツ連邦カルテル庁)は、同社の発表に反論するプレスリリースを公開。Oculus系デバイスの販売停止にも「(予防措置として行ったのなら)非常に驚くべきこと」とコメントしています。

現時点では、状況の詳細は不明で、両者の見解も食い違っている模様。事態を明確にする続報が待たれるところです。なお、現在ドイツ国内でOculus系のデバイスを所有しているユーザーは、販売停止に関係なく、ヘッドセットを通常通りに使用できるとのことです。

(参考)Road to VR

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