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テック 2019.11.26

“初VR”のオペレーションコストを減らすには? 南アフリカ企業の提案

店頭やイベントでVR体験を提供する際、セルフサービスでVRを楽しんでもらえれば便利でしょう。多数のスタッフを充てる必要もなく、短時間で多くの人に体験を提供できます。しかしVR未体験の人はまだまだ多いため、ヘッドセットの装着方法やコントローラーの使い方など、初めてVRを体験するユーザーには、スタッフが付き添って教えなくてはなりません。

南アフリカのEDEN Labsは、この課題を解決すべく、誰にでも使いやすいデバイス”Eden Snacker”を提案します。

片手で持つオペラグラス型デバイス

「Eden Snacker」は、企業での利用を想定したデバイスです。コントローラーは付属せず、頭の前後左右への傾きと首の振りを認識する3DoFのトラッキングのみに対応。特徴的な点として、ストラップで頭に装着せず、オペラグラスのように片手で持って使用する形状をしています。

このような簡素な作りから、Eden Snackerは360度動画や写真といった手軽なVR利用に向いています。店頭や美術館、イベント会場等で、大勢の利用者にちょっとしたコンテンツを体験してもらうというケースです。

ワイヤレス充電や他社デバイスへの対応も

ベースとなるのは、中国のテレビ・家電メーカーであるSKYWORTHグループが開発した一体型VRヘッドセットSkyworth S1。4K画質と3DoFのトラッキングを提供します。ヘッドセットには、自立して取り外し可能なハンドグリップ及び専用のスタンドが付属します。またタブレット型の操作パネルも備えているため、ユーザーが自身でコンテンツを選んだり、少人数のスタッフでVR体験のハンドリングが可能です。

他にもワイヤレスの充電機能でヘッドセットを戻すだけで充電可能、Wi-Fiに加え4G/5Gに対応し、場所を選ばず利用できるなど、利便性向上を図っています。スタンドのデバイスに接する部分を付け替えることで、将来的には他のメーカーのVRヘッドセットにも対応を計画していると言います。

Eden Snackerは2020年中の発売を予定。アーリーアクセスを希望するコンテンツメーカーや企業向けに、公式ウェブサイトで登録を受け付けています。

(参考)Road to VR
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