※本記事は掲載メディアであるRoad to VRのレポート記事を参考に執筆したものです。
E3では、Project MorpheusやOculus Rift向けの製品版を見据えた、各ゲームメーカーのデモが展示されています。
EA Games(エレクトロニック・アーツ)、Microsoft、Ubisoftといった海外の有力ゲームメーカーのVR/ARプロジェクトはどれほど進んでいるのか。E3での発表を通した各企業の取組みを紹介します。
エレクトロニック・アーツ
エレクトロニック・アーツは、『バトルフィールド』や『ドラゴンエイジ』、『マスエフェクト』といった多くのゲームのタイトルで、独自のゲームエンジンである「Frostbite」を使用しています。同社のCOOPeter Moore氏は、「Frostbiteは、今後携帯ゲームやVRにおいても重要な役割を果たすことになるだろう。」とコメントしています。同社が本格的に「Frostbite」でVRをサポートすると、巨大なスタジオからの多額の資金がVRゲームの開発へ動く事になります。
Ubisoft
Ubidosoftは、『Trackmania Turbo』のSony Morpheus版を企業ブースにて展示しました。同社のプレスカンファレンスによると、Ttackmaniaは、4つあるVR向けのプロジェクトのうちの1つである事に過ぎない事が明らかにされました。Ubisoft傘下のスタジオRedstormのクリエイティブディレクターDavid Votypka氏によると、他3つのプロトタイプVRプロジェクトのデモンストレーションもE3で行いました。
発表されたUbisoft プロトタイププロジェクトはこのような内容となっています。
・Eagle Flight
マルチプレイヤーフライトゲームです。プレイヤー2人が鷲となり、2チームに分かれをパリの街路の上空で旗を奪い合います。
・Raving Rabbids Theme Park Ride VR
かわいい動物のキャラクターの出てくるバーチャルコースター体験ができます。プレイヤーが座る椅子は可動式になっています。
・VaasVR
ファーストパーソンのアドベンチャーゲーム『Far Cry 3』で狂人と対峙するシーンを体験できるデモンストレーションになります。
Microsoft
独自のVRシステムSteam VRを開発中のValve社との連携を発表後、Microsoftは、XboxのコントローラーでAR対応の眼鏡型デバイス「HoloLens」用Minecraftのデモンストレーションを行いました。Xboxのチーフであるポール・スペンサーPaul Spencer氏は、XboxユーザーがHoloLensを使えるようになるかもしれない将来を示唆する旨、コメントをしていますが、明言はしていません。
いずれのメーカーも自社で開発しているVRコンテンツに対して、大々的に宣伝をするような態度は示していません。その理由は、ゲームは、未だ平らなスクリーンで遊ぶものが中心であり、Oculusのセッティング費用が1500ドル程度である事などが、コスト面で多くの人にとって壁となっているからではないかと推測されます。
大手メーカーが今後どの程度本腰を入れて開発に乗り出すのか、注目したいところです。
(参考)
EA, Microsoft, and Ubisoft all Reveal VR and AR Side Projects at E3 2015 – Road to VR
http://www.roadtovr.com/vrar-side-projects-revealed-ea-microsoft-ubisoft-e3-2015/