Home » 大日本印刷がnewtraceと提携、「Roblox」向けコンテンツやデジタルアイテムの企画・運営サービスを展開


業界動向 2023.06.13

大日本印刷がnewtraceと提携、「Roblox」向けコンテンツやデジタルアイテムの企画・運営サービスを展開

6月8日、大日本印刷株式会社(DNP)はバーチャル空間・アバター制作を手掛けるnewtrace株式会社と業務提携しました。両社は「XRコミュニケーション事業」の推進を目的とし、業務提携の一環として、オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」向けコンテンツの企画・運営サービスを提供します。


(出所:newtrace株式会社。以下、画像の引用元は同じ)

オリジナルワールド制作サービスを提供

今回の業務提携により、DNPは「Roblox」の国内パートナーであるnewtraceとともに、「両社が共同で企画・運営するオリジナルワールドの提供と各種アイテムの販売」「ワールド内での企業マーケティングの展開(タイアップ広告・プロモーション等)」「各IPの世界観などを体験できる独自のワールドやアイテム等の開発・運営」などのサービスを提供する見通しです。

また両社は業務提携開始に際し、newtraceが手がけたRobloxワールド「日本浮世絵街道」にて、DNPがプロデュースしたキャラクター「ファンズちゃん」のアイテムを販売するとのことです。

志摩スペイン村ワールド制作実績を持つnewtrace

newtrace株式会社は2022年設立。建築パースの3DCG化などを手がけるスペースラボ株式会社のグループ会社です。オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」のワールド企画・制作・運用事業や、VR/ARコンテンツの企画・制作事業を展開しています。

同社は三重県志摩市の「志摩スペイン村」をモチーフとしたゲーム「Running of the bulls」を公開しており、2022年12月のオープンから約1ヶ月で延べ2万回の訪問数を記録。また、ゲーム内で「志摩スペイン村」の入場券を商品とするキャンペーンも展開しており、バーチャル空間と連動させたマーケティング事例として注目されました

メタバースとしての顔を持つ「Roblox」

米Robloxが運営する​「Roblox(ロブロックス)」はプレイヤー自身がゲームを制作したり、他のプレイヤーが作ったゲームを遊べるプラットフォームです。北米圏では若年層中心に大きな支持を得ており、2023年5月の第1四半期決算で、日間アクティブユーザー数(DAU)は6,610万人、第1四半期のユーザー総滞在時間は145億時間であると明らかにされています

また、Robloxでは仮想通貨「Robux(ロバックス)」が使用でき、アバターやアバターの服などの売買が盛んに行われています。またファッションブランドとコラボしたワールドや、アーティストの音楽ライブを体験できるイベントなどが開催され、最大規模の“メタバース”として知られています。

(参考)プレスリリースDNP


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード