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投資 2021.10.07

NFTブームを牽引するDapper Labs、バーチャルインフルエンサー「リル・ミケーラ」のBrudを買収

NFTマーケットプレイスを展開するDapper Labsが、バーチャルインフルエンサー「リル・ミケーラ」で知られるBrudを買収しました。Brudの全メンバーはDapper Labsに移籍するものの、リル・ミケーラの運営を継続します。

フォロワー300万超のバーチャルインフルエンサー企業

Dapper LabsはNFTプラットフォームの開発を行っており、これまでにNBAのデジタル・コレクションである「NBA Top Shot」やブロックチェーンゲーム「CryptoKitties」を運営しています。2021年4月には、3DアバターのGeniesと提携を発表しました。

買収されたBrudは、Instagramで300万人超のフォロワーを持つバーチャルインフルエンサーリル・ミケーラ(Lil Miquela)を手掛けています。2018年には世界最大のベンチャーキャピタルであるセコイア等から600万ドル(約6.8億円)の資金を調達しています。

Dapper LabsがNFTで描く未来は?

Dapper Labsによる今回の買収の目的はどこにあるのでしょうか? メディアTechCrunchは、暗号資産分野へのBrudの関心があるのではないかと分析しています。Brud創業者のTrevor McFedries氏は暗号資産に対する傾倒が見られ、同社自身もDAO(Decentralised Autonomous Organizations、自律分散型組織)による意思決定へ注力先を移しています。DAOは参加メンバーが集団として投資決定を行うことを助けるもので、ここ数年で急速に広まっています。

McFedries氏によれば、同社は引き続きリル・ミケーラの運営を行うとのことです。一方でMcFederies氏は、Dapper Labsの中でDAOの普及に取り組むDapper Collectives部門トップに就くことが決まっています。

McFedries氏は買収に関するインタビューの中で、「我々はミケーラを使って、より良い未来とはどのようなものかを示そうとしています (中略) そして未来を動かすためのツールを作り、利用していきます」とコメント。バーチャルインフルエンサーとNFTを掛け合わせる、新たなプランがあることをうかがわせています。

(参考)Dapper Labs Blog, TechCrunch


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