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活用事例 2023.10.13

大和ハウス工業、注文住宅でVRや3Dシミュレーションを活用。顧客満足度の向上図る

大和ハウス工業株式会社は、3Dシミュレーションが活用できる、セミオーダー型の新築住宅プランを開始しました。同社は顧客満足度を高めるため、バーチャル技術の活用を試みています。


(出所:大和ハウス工業)

大和ハウス工業は、2020年2月から一部分譲マンションでVRモデルルームを導入。2022年4月からは会員登録者向けに「メタバース住宅展示場:skye」を公開し、2023年4月にはマンションブランド「プレミスト」の新築分譲マンションすべてに3Dモデルルームを導入するなど、バーチャル技術を積極的に活用しています。

同社は今後、3Dモデルを全プランに用意し、3D空間を移動できるウォークスルーデータ生成を行う予定。「楽しい家づくりができるような3DVR提案を積極的に展開してまいります」とコメントしています。

3Dシミュレーションはパース(完成予想図)と並ぶ利用率

大和ハウス工業は10月5日、「注文住宅の満足度」に関する自主調査の結果と考察を発表しました。標本数は不明ながら、「過去5年以内に新築した注文戸建住宅に住んでいる人」(25~84歳・全国)を対象とし、集計対象数は1,000名としています。

同調査によれば、集計対象者の39.3%が自身の住宅に「後悔している点がある」と回答。4人に1人が「収納」「配線(コンセント数・位置など)」を「後悔した点」に挙げました。これらのことから同社は、「購入前にイメージがつきにくいポイントに後悔する傾向がある」と見ています。


(出所:VRシミュレーションを展開する「大和ハウス工業」)

また、集計対象者の34.4%が間取りを決める際に「VR(3Dシミュレーション」を用いたと回答。従来手法であるパース(外観・内観の完成予想図)と並ぶ利用率に達しています。


(出所:VRシミュレーションを展開する「大和ハウス工業」)

さらなる普及に期待、事前の設計改善につながる例も

これらの結果をもとに、大和ハウス工業は「VR(3Dシミュレーション)」が住宅購入後の「後悔を解消する救世主になりそう」だと見ています。

今回のプレスリリースで、大和ハウス工業株式会社(住宅事業本部マーケティング室顧客体験改革グループ)の山口知洋氏は、「VRなどの3Dシミュレーションでの確認を希望される方が増えている実感」があるとコメントしました。また、「実際にお客様から3Dシミュレーションで、家のイメージが具体的になり、間取りの再検討を行ったなど、事前の改善アクションに繋がった」事例もあると述べています。

(参考)大和ハウス工業(1)大和ハウス工業(2)大和ハウス工業(3)


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