1月31日、ナーブ株式会社は、自社で企画開発したVR接客端末『CREWL(クルール)』の量産を開始しました。
VR空間で賃貸物件の内⾒ができるサービス『VR 賃貸TM』を提供する同社は、VRを店頭などの接客ツールとして活用するニーズの拡大を受けて、VRによる接客端末『CREWL』の量産に踏み切ったとのこと。
VR接客端末『CREWL』とは?
『CREWL』は、VRゴーグルとデジタルサイネージの機能を両方あわせ持ったVR接客端末です。店舗接客シーンを想定した独自の機構を搭載していることが特徴です。
接客前の店舗カウンター据え置き時にはデジタルサイネージとして映像を表示しつつ、画面部分をくるっと裏返すことで、VR端末として使える仕組みとなっています。
「従来のVR機器を店舗に設置すると、利用しない間は何にも使えず邪魔になってしまうので、店舗の奥に仕舞われてしまいがちでした。そういった問題を、この『CREWL』では解消することができます。」とのこと。
固定バンドがないことも特徴で、髪型が崩れない、皮膚に触れる部分が少ないなど、化粧が付く心配がある女性にも配慮したデザインとなっています。また、本体はプラスチック製で、ダンボール製の端末よりも耐久性が高くなっています。
メガネを装着したままでもヘッドマウントディスプレイをかぶることができる、非球面レンズの採用することによって本体の厚みを薄くする、など、様々な層の顧客に配慮した工夫がなされています。
VR接客端末『CREWL』の活用事例
同社は活用事例として、『CREWL』を用いることによる、不動産事業者向けサービス『VR 賃貸TM』の効率化を挙げています。
『CREWL』の導入により、実地での内見数が減少することによる内見に関わる移動時間・費用の削減や、鍵を受け渡す工数の削減による、接客の効率化、内見総数の増加が見込めるとのこと。
『VR 賃貸TM』詳細ページ
『CREWL』の導入によってVR内見サービスがどの程度効率化されていくのか、また、同端末が他の用途で使用されていくのかどうか注目が集まります。