グーグルのVRプラットフォーム「Daydream(デイドリーム)」対応のVRデバイスで、ウェブブラウザ「Chrome」の使用が可能になりました。スマートフォン向けの「Daydream View」、一体型VRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo」のいずれかのデバイスを使った場合、ウェブブラウザの視聴が可能になります。
Chrome初の「Daydream」対応
グーグルの「Daydream」は、モバイルでの高品質なVRを提供するプラットフォームです。特定のVR用ヘッドセットやVRコンテンツを指す名称ではなく、あくまでプラットフォームの名称となっています。
Daydream対応のスマートフォンを装着してVRを体験できるヘッドセットが「Daydream View」です。日本国内では昨年12月から販売開始し、Android 7.0以降のハイスペックなスマホに対応しています。
また、スマートフォンも使わないDaydream対応の一体型VRヘッドセットが、今年5月に国内販売開始したレノボ開発の「Mirage Solo」となります。
それぞれの詳しい説明はこちら。
これまではどちらのヘッドセットにも、Chromeのウェブブラウザが対応していませんでした。
グーグルは今年5月、Chromeの一体型ヘッドセットへの対応を進めると発表しており、今回それが実現したこととなります。
VR独自の”シネマモード”を提供
「Daydream View」でChromeを使用する際は、スマートフォン側のGoogle PlayでChromeが最新バージョンにアップデートされていれば動作します。「Mirage Solo」は、アプリストアにChromeが追加されています。
立ち上げはホーム画面から行えます。他のデバイスで利用するChromeの主な機能、例えば音声検索、シークレットモードといった操作にも対応しています。
VRならではの機能も搭載。ウィンドウを自由に配置可能です。寝転びながらのブラウジングも可能になっています。
”シネマモード”は、グーグルによるとWeb上の動画を見るために最適化されており、大画面で動画を見ることが可能です。Chromeのブラウザで動画やコンテンツを視聴した後、VRアプリへ切り替えることも可能です。
なお、Mogura VR編集部で確認したところ、2018年7月31日時点でWebVRコンテンツ(360度動画を全天球で再生や、VRモードでの閲覧を可能にするコードが埋め込まれたウェブサイトでのVRコンテンツの再生)には対応されていません。
VR版Chromeは現在、Daydreamでしか対応していませんが、Oculus社の一体型VRヘッドセットOculus Goでは独自のブラウザが搭載されています。スマートフォンと同様にVRヘッドセット着用中もブラウザが使える環境が整いつつあります。
(参考)VRScout、Road to VR
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