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Mirage Solo 2018.07.31

Chrome、VR版が正式対応 動画はシネマモードで

グーグルのVRプラットフォーム「Daydream(デイドリーム)」対応のVRデバイスで、ウェブブラウザ「Chrome」の使用が可能になりました。スマートフォン向けの「Daydream View」、一体型VRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo」のいずれかのデバイスを使った場合、ウェブブラウザの視聴が可能になります。

Chrome初の「Daydream」対応

グーグルの「Daydream」は、モバイルでの高品質なVRを提供するプラットフォームです。特定のVR用ヘッドセットやVRコンテンツを指す名称ではなく、あくまでプラットフォームの名称となっています。

Daydream対応のスマートフォンを装着してVRを体験できるヘッドセットが「Daydream View」です。日本国内では昨年12月から販売開始し、Android 7.0以降のハイスペックなスマホに対応しています。
また、スマートフォンも使わないDaydream対応の一体型VRヘッドセットが、今年5月に国内販売開始したレノボ開発の「Mirage Solo」となります。

それぞれの詳しい説明はこちら。

これまではどちらのヘッドセットにも、Chromeのウェブブラウザが対応していませんでした。

グーグルは今年5月、Chromeの一体型ヘッドセットへの対応を進めると発表しており、今回それが実現したこととなります。

VR独自の”シネマモード”を提供

「Daydream View」でChromeを使用する際は、スマートフォン側のGoogle PlayでChromeが最新バージョンにアップデートされていれば動作します。「Mirage Solo」は、アプリストアにChromeが追加されています。

立ち上げはホーム画面から行えます。他のデバイスで利用するChromeの主な機能、例えば音声検索、シークレットモードといった操作にも対応しています。

VRならではの機能も搭載。ウィンドウを自由に配置可能です。寝転びながらのブラウジングも可能になっています。

”シネマモード”は、グーグルによるとWeb上の動画を見るために最適化されており、大画面で動画を見ることが可能です。Chromeのブラウザで動画やコンテンツを視聴した後、VRアプリへ切り替えることも可能です。

なお、Mogura VR編集部で確認したところ、2018年7月31日時点でWebVRコンテンツ(360度動画を全天球で再生や、VRモードでの閲覧を可能にするコードが埋め込まれたウェブサイトでのVRコンテンツの再生)には対応されていません。

VR版Chromeは現在、Daydreamでしか対応していませんが、Oculus社の一体型VRヘッドセットOculus Goでは独自のブラウザが搭載されています。スマートフォンと同様にVRヘッドセット着用中もブラウザが使える環境が整いつつあります。

(参考)VRScoutRoad to VR
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