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Mirage Solo 2019.04.01

VRヘッドセットMirage Solo、現実が見れるパススルーモード追加へ

レノボの一体型VRヘッドセット「Mirage Solo(ミラージュ・ソロ)」の最新アップデートが行われました。ヘッドセットを装着したまま外界の様子を見ることのできる、パススルーモードが追加されます。

レノボ「Mirage Solo」とは

「Mirage Solo」は、レノボ・ジャパン株式会社が国内向けに、2018年5月11日に発売を開始したVRヘッドセットです。スマートフォンやPCを必要とせず、デバイス単体でVR体験が可能です。グーグルの技術である「World Sense」を採用し、外部センサーを置いていなくとも、前面のカメラを使って自分の位置を検出するポジショントラッキングを実現しています。

前年9月発表のシースルーモード

パススルーモードは、VRヘッドセットを装着したまま外界の様子を見ることができる機能です。2018年9月に発表され、アップデートにより正式に製品への実装が開始されます。

パススルーを適用するには、設定画面から選択します。「ヘッドセットが安全な描画とトライアルアプリ向けに、カメラシースルーモードを適用することを許可する」が当該設定。但し3月末現在、パススルーモードを使う「トライアルアプリ」はまだ存在しないようです。

パススルー機能の動向

パススルー機能を初めて実装したVRデバイスは、2015年発売のサムスンGear VRです。但し視野角の狭さ等から、実用性は低いものでした。その後2016年に出たHTC Viveは、安全のための用途を想定したフロントカメラ(パススルーカメラ)を搭載。コントローラーのタッチパッドをダブルタップすると周りを見ることができ、どこまでが動くことのできる範囲なのかが見えるようになっています。

今回のMirage Soloのパススルーシステムも、プレイ可能エリアを知るために活用できます。一方でこれまでの技術と異なるのは、2台のカメラとコンピュータービジョンを用いて立体視が可能になった点です。

フェイスブックが2019年春に発売を予定するOculus Quest、Oculus Rift Sもパススルー機能を搭載予定です。ユーザーはヘッドセットを通して現実空間を見ながらコントローラーでプレイエリアを指定可能なため、ヘッドセットをはずしたり、手に持って歩くことなく、すぐにセットアップすることができます。

(参考)UploadVR


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