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テック 2016.01.18

【CES2016】手、表情、足。VRでのより直感的な操作を目指して様々な入力装置が出展

1月6日からラスベガスで開催されたCES2016では、VR内での入力のための装置が多く展示されていました。

既にVirtux社のOmniは紹介済みですが、他にも様々な出展があり、そのいくつかの体験レポートをお送りします。

既に発売されているサムスンのGear VR向けの入力装置も出展が多かった印象です。

Gear VRの操作方法は以下の3種類しかありません。

・視線のみ
・側面のタッチパッド操作
・Bluetoothでゲームパッド接続

Oculus Rift向けのOculus TouchやHTC Vive向けのSteam VRコントローラー、PlayStation VR向けのPS Moveコントローラーなど手の動きを反映させるような、より直感的なコントローラーがGear VRにもあると操作がしやすいですね。そういった声に応えるようにいくつかのデバイスが出展されていました。

Ximmerse

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Gear VR向けのコントローラーシステムを開発中の「Ximmerse」はプロトタイプを展示していました。仕組みとしては、ステレオカメラをGear VRの全面に装着し、ハンドジェスチャーもしくは専用の棒状のコントローラーの位置を検出するというものです。このステレオカメラ(X-Hawk)により、ポジション・トラッキングも可能になり体験者の位置も検出されるため、VR内で動くことができようになります。

デモでは専用のコントローラー「X-cobra」の体験ができましたが、ハンドトラッキングの仕組みとしては位置の検出はかなり正確で期待できるものでした。「X-cobra」はPS Moveコントローラーと似たような外見をしています。指の検出はPS Moveと同様、背面にあるトリガーでの検出のみです。震動によるフィードバックを備えています。

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また、胸部に「X-Swift」を装着することで、身体の前後左右の動きをトラッキングすることもできます。「X-immerse」では複数のデバイスを必要に応じて組み合わせて、よりトラッキング精度の高い、そして没入感の深い体験が可能になっています。

2016年第1四半期に開発者版をリリース予定です。

体験動画

関連記事:Ximmerse 、モバイルVRでモーショントラッキングを可能にするデバイスを開発中”

Rink

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CESの開催前にサムスンによって展示が発表された研究開発中のデバイスです。Gear VRの天頂部に受信デバイスを装着し、一風変わった形のコントローラーを手に通して装着します。手の位置は磁気で、指の開閉は赤外線センサーで検出するとのこと。

体験してみて非常に良かったのはその形状。棒状のコントローラーに比べると持ちやすく非常に自然に手と指を動かせます。そして赤外線で認識している指の動きはそこそこ正確でした。一方、手の位置は何度か場所を見失ってしまいリセットする場面もあり、PC向けの赤外線センサーLeap Motionなどと比べるとまだ課題が多いという印象です。Gear VR以外にもモバイルVRヘッドセット用にも対応するとのことで汎用性は高くなっており、今後精度がどこまで高まるのかに注目したいところです。

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体験動画

関連記事:サムスン、CESでGear VR向けハンド・コントローラー「rink」を展示

IndoTraq

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IndoTraqは、コントローラーではありませんが、モバイルVRデバイス向けの高速かつ広範囲に体験者の位置を検出するポジション・トラッキングシステムです。同社によると、室内100m四方、屋外300m四方まで壁を含めて検出可能。検出速度は200Hz(毎秒200回検出)とのこと。誤差5mm以下、遅延5ms以下の正確なトラッキングを謳っています。

デモは、Gear VRに装着したデバイスと、外部に4箇所設置したセンサーで読み取るというもの。
レーザーやカメラは不使用。正確な仕組みに関しては伝えられないとしていましたが、3m四方程度の屋内のブースで体験した限りは非常に正確に機能していました。Gear VRなので映像自体は60Hz(毎秒60回の描画)のため、実際に200Hzで検出されていたのかどうかは不明です。

Conjure

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フランスのReach Bionics社は表情でVR内の操作を可能にする表情コントローラー「Conjure」を展示。体験はできずモックがあるのみでした。実際の精度が気になるところです。

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また、Oculus Riftで使用できるコントローラーもいくつか展示がありました。

3DRudder

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座りながら足を乗せ、傾けることで前後左右、回転、上下といった動きが可能になるフットコントローラー3DRudder。ゲームパッドのアナログスティックの入力をしているだけですが、より高精度な入力を可能にするためのSDKを開発中。
両足の重心を前にかけると前進、後ろにかけるとバック。足を左右にひねると方向転換。片足をかかとだけにすると上下の動きが可能です。特に前後左右の動きは非常に直感的に分かりやすく、手でコントローラーをもって操作するよりも簡単でイベントでの展示向きです。回転に関しては、回転速度が早過ぎると酔うため、ソフトウェア側での調整が必要です。
現在175ドルで予約を受付中です。日本からの関心が強く、予約の3割は日本からの注文とのこと。

関連記事:VRを自分の足で歩く。モーションコントローラー3DRudder、2016年3月より販売開始


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