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業界動向 2021.08.27

CAセガジョイポリス、行政向けのVR消防訓練などを展開へ 韓国企業と業務提携

CAセガジョイポリス株式会社と韓国SKONEC Entertainment Co., Ltd.(スコネック)は業務協力の締結を発表しました。両社はBtoG(行政)向けの「消防訓練」、「化学事故対応訓練」用のVR製品の販売を国内で展開するとしています

実際の火災現場をシミュレート

消防訓練はホース操作など基本的な学習と、実際の火災現場をシミュレートできるように構成されており、評価基準を提示して繰り返し訓練することで、消防力の向上を促します。訓練終了後には評価スコアを算出しフィードバックを行います。

政府機関で採用も

化学事故対応訓練では「1人塩素漏れ対応訓練」、「大空間ベースのマルチコラボレーション塩素漏れ」、「大空間でのマル チコラボレーション塩酸/フッ酸漏れ対応訓練」を行うことが可能です。韓国政府機関である化学物安全院の教育センターで正式に採用されています。

施設型エンタメVRの知見を活かし産業向けVRへ

CAセガジョイポリスは、屋内型テーマパーク「東京ジョイポリス」や2020年に惜しまれつつも閉園した「JOYPOLIS VR SHIBUYA」など、エンタテインメント施設の企画、開発、運営ならびに機器の開発、販売を展開する企業です。これまで展開する施設で、VRを使ったアトラクションを展開してきました。

スコネックは韓国でXRゲーム事業、XR教育訓練事業などXRを活用した各種事業を展開しています。XR教育訓練事業では消防、化学事故対応、防衛、治安維持など30種類の産業で活用できるソリューションを提供しています。

CAセガジョイポリスは、今回の業務提携を経て、BtoCのVRコンテンツのオペレーション事業の実績を活用し、新たにVR製品事業に参入するとしています。

CAセガジョイポリスとスコネックはこれまで施設型のVRゲームを提供してきました。新型コロナウイルスの状況下でエンターテイメント施設の運営状況が厳しくなる中で、欧米でもVRコンテンツ制作や運営のノウハウを活かして、産業向けのVRコンテンツの提供を行う事例が見られます。

消防訓練用のVR製品を防災産業展に出展することが決定しており、今後の行政での活用に向けて準備を進めている段階とのこと。

(参考)CAセガジョイポリス株式会社 報道資料


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