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業界動向 2020.09.24

VR体験施設のDreamscape、米大学と提携し「VR授業」開発

VR体験施設を運営するDreamscape Immersiveがアリゾナ州立大学と提携し、VRを使ったオンライン授業を開発します。新型コロナウイルスの影響で対面講義が減る中、より「リッチな体験」を目指しています。

「VR授業」を開発、2Dディスプレイでも視聴可能

Dreamscapeは2016年に創業、体験型VRコンテンツの開発や施設運営を行っています。米大手シネマチェーンのAMCとの提携に加え、スティーブン・スピルバーグ氏や21世紀Fox、IMAX、ワーナー・ブラザーズが出資。ロサンゼルス、ダラスで展開しているほか、2019年にはアラブ首長国連邦のドバイにもVR体験施設をオープンしました。

パートナーシップの目的は、より豊かなオンライン授業の実現です。新型コロナウィルスの流行で、アリゾナ州立大学も対面授業からオンラインへの切替を余儀なくされています。しかしオンライン授業では、リアルな講義に比較して”物足りない”体験になりがちです。

両社は、VRを用いてこの問題解決を目指しています。第一作目では生物学を対象とし、架空の世界を舞台に、アバターを用いて学べる環境を作っています。VRヘッドセットだけで全身トラッキングを実現したり、2Dのディスプレイでも体験できるものになるということです。今後は共同でコンテンツ開発を進め、他の大学や、将来的には学生への直接配信も目標としています。

体験施設の事業は維持

新型コロナウィルスの影響で、DreamscapeのようなVR体験施設は大きなダメージを受けており、事業方針を転換する企業も出ています。ただし同社CEOの氏は「(体験型エンターテインメントは)戻ってくると信じています」と発言。今回の提携で、施設型VRへの注力を弱める方針はないようです。

(参考)Axios


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