中国のeコマース企業アリババは、今年9月にもVRショッピングサービス「BUY+」を中国国内でリリースすると見られています。
VRで触れるネットショッピング
まもなく、VRでショッピングができる時代がやって来ます。
アリババは今年4月にVRショッピングサービス「BUY+」の情報を公開しており、これまで開発を続けてきました。同社は、中国のモバイル決済の70%を占めるサービス「Alipay」を運営しており、Magic LeapなどVR/MRへの出資にも意欲的な企業です。
「BUY+」は中国国内で9月にもリリースされるという見込み。
4月に公開された動画では、モバイルVRヘッドセットを装着したユーザーが商品を手で触って確かめている様子が映し出されています。
今後のサービス普及に期待
アリババのCMOであるChris Tung氏は、「BUY+はVR/AR技術によって、一歩上のショッピング体験を実現する。このサービスがVR市場を成長させる鍵を握っている」と語ります。
今月初旬に行われたアリババの運営するネットショッピングTaobaoのフェアでは、ロボットのガイド付きで360度のVRショッピング体験ができるサービスを展示。服やアクセサリーを見て回ることのできるコンテンツの体験を実施していました。
「Alipay」での約5億人のユーザーが「BUY+」の潜在的なユーザーと考えると、中国のVRショッピング市場においてアリババは有利な立場にあると言えます。
現在広く浸透しているネットショッピングですが、商品を見て触って確かめることができないのが問題点でもあります。特にファッションや家具といった生活用品は、「BUY+」といった「実際に触れる」VRショッピングによってより快適に利用できるようになるため、触覚についても今後のイノベーションに期待したいところです。
(参考)
VRScout / アリババ Wants You To Shop in Virtual Reality(英語)
http://vrscout.com/news/virtual-reality-shopping-alibaba-buy/