8月末からイタリアのリドで開催される第75回ヴェネツィア国際映画祭において、日本から2作品が「Best of VR」に選出されました。選出されたのは株式会社プロダクション・アイジー(プロダクションI.G.)の「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」、及びスクウェア・エニックスの手掛ける「結婚指輪物語VR」です。
VR部門を持つ世界3大映画祭の1つ
ヴェネツィア国際映画祭(ベニス、ベネチア国際映画祭とも表記)は、カンヌ映画祭、ベルリン映画祭と並ぶ、世界3大映画祭の1つです。2017年の前回からコンペ部門にバーチャル・リアリティ部門(Venice VR Competition)が新設されました。
なお「Best of VR」は、未公開作品でないためコンペティションからは対象外ですが、いずれも優れたVRコンテンツが選出されています。
「日本の映画業界とVR業界の間にはまだ距離がある状況ですが、世界三大映画祭の1つであるヴェネツィア映画祭において、日本の作品がBest oF VRに2作品も選ばれたのは、非コンペ部門であるとはいえ、とても大きな意味があると思います」と語るのは、VR映像作品の専門家であり、株式会社ejeの執行役員も務める待場勝利氏。
同氏は「このニュースを機に、多くの映画会社が本格的にVR映画の製作を進めてくれれば、さらに多くの魅力的な作品が生まれると思います。そうなると、いよいよVR映画の“夜明け”が来る日も近いと思います」とコメントしました。
「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」
VRをテーマにした世界的に有名なSFアニメ作品「攻殻機動隊(原作:士郎正宗)」。2029年、脳神経をあらゆる情報ネットワークに直接接続できる“電脳化技術”や、義手・義足のように体の一部をアンドロイド化する“義体化技術”が普及する世界を舞台にしています。
「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」は、壮大なVRを描き出したこのアニメの世界をVRで体験できるコンテンツとなります。スマートフォンアプリがiOS/Android向けに配信中です。
タイトル |
攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver |
価格 |
ダウンロード無料 アプリ内課金 480円(税込) |
対応OS |
iOS 9.1以上 / Android™ 4.4 以上 |
ダウンロード |
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公式サイト |
「結婚指輪物語」
「結婚指輪物語VR」は、スクウェア・エニックスの漫画VRプロジェクト「プロジェクトHikari」が手がけるVRコンテンツです。漫画雑誌・月刊ビッグガンガンで連載中の「結婚指輪物語」を原作とし、平面の原作コミックスをVR上で立体的に再現しています。
Oculus StoreにてOculus Riftを対象に販売中。HTC Viveへのリリースも予定しています。
「AnimeJapan 2018」にて展示された「結婚指輪物語VR」の体験レポートはこちらです。
タイトル |
結婚指輪物語VR |
価格 |
1,990円 |
対応プラットフォーム |
Oculus Rift |
言語 |
日本語 |
対象年齢 |
13歳以上 |
購入 |
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公式サイト |
(参考)ヴェネツィア国際映画祭