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活用事例 2016.10.19

VRアニメ制作のBaobab Studios、20世紀FOX等から2,500万ドルを資金調達

VRアニメーションの制作を行っているBaobab Studiosは、シリーズB投資として2,500万ドル(約25億円)の資金調達を行いました。

同スタジオは、VRアニメーションのピクサーを目指して結成。VRアニメーション『INVASION!』シリーズを展開しています。第一作はGear VR、PlayStation VRなど各種プラットフォーム向けに配信されています。

Baobab Studios

『INVASION!』は、地球を侵略しようとする宇宙人と地球の動物の物語。ウサギのキャラクターが特徴的で、VRならではのアニメーション表現に取り組んでいます。

今回の投資に参加したのは、コムキャスト・ベンチャーズ、HTC、サムスンといったこれまで投資を行ってきた投資家に加え、20世紀FOXやホライゾン・ベンチャーズ、上海・メディア・グループ、Youkuグローバル・メディアなどが参加。全世界から資金を集めた形になります。

Baobab Studiosは2015年に設立。ドリームワークスで『マダガスカル』などの監督を務めたエリック・ダーネル氏とZingaやピクサーで『Farmville』や『トイ・ストーリー3』にも携わったマウリーン・ファン氏の2名が結成しました。

今回の投資を受け、ピクサーで『トイ・ストーリー2』や『モンスターズ・インク』の技術監督を務めたラリー・カルター氏がCTO(最高技術責任者)として合流予定です。VR映像プラットフォームWithinのCEOクリス・ミルク氏もアドバイザリーとして参加します。

Baobab Studiosの1作目『INVASION!』360度予告編

Baobab Studiosの2作目となる『ASTEROIDS!』予告編

「私たちは、VRという新しいメディアがもたらすストーリーテリングの革命が起きるちょうど変わり目にいます。映画制作者はVRによってより没入できる体験を作ることできるようになり。観客をこれまでにないところまで物語の中に誘うことができるのです」。今回の投資に参加した20世紀FOXホームエンターテイメント及びFOXイノベーションラボの社長であるマイク・ダン氏はこう述べています。「Baobab Studiosは、そのイノベーションを起こす存在であり、我々も一緒に携わっていきたいと思っています」。

同スタジオの1作目である『INVASION!』は、各種VRデバイス向けに無料で配信中。日本でもGear VRやPlayStartion VRで体験可能です。第2作目となる続編『ASTEROIDS!』は2017年に配信予定です。

『INVASION!』はVR作品初の劇場版展開も明らかになっています。

(参考)
Baobab Studios Raises $25 Million in New Funding Round
http://www.roadtovr.com/baobab-studios-raises-25-million-new-funding/

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