Appleの開発者カンファレンス「WWDC」への招待状が、北米地域のXR専門メディアに送付されたことが判明しました。WWDCは原則として招待制であり、参加できるジャーナリストや企業は非常に限られています。VRやARの専門メディアが本イベントに招待されるのは異例であり、何らかの新デバイスが発表されるのではないかと予想されています。
とうとうAppleが正式にXR領域へ参入か?
「Appleが、VRデバイスやARデバイスに本格参入する」という噂は、何年にも渡って頻繁に囁かれてはいるものの、正式な発表は一切行われていませんでした。特許取得や技術開発等の情報も頻出するものの、Appleは一貫して沈黙を保っています。過去にARフレームワーク「ARKit」の発表等が行われた際も、XR関連メディアへの招待はありませんでした。このような背景を踏まえた上で、今年のWWDCに海外のXR専門メディアが正式に招待された事実は、驚きをもって迎えられています。
BloombergのMark Gurman氏は、AppleがWWDC23でヘッドセットを公開する予定だと報じ、サプライチェーンのアナリストであるMing-Chi Kuo氏、先週には新ヘッドセット発表の可能性が「非常に高い」と述べました。
これらの期待を裏付けるように、Oculusの創業者であるパルマー・ラッキー氏は、Xプライズ財団のエグゼクティブチェアマンであるPeter Diamandis氏とのTwitterスペースで、「最近、Appleのヘッドセットの早期バージョンを見ました。最終的な製品ではありませんが、素晴らしいものでした。きっと大きな話題になるでしょう」とコメントしています。
また、Appleのヘッドセットにより何が提供されるかの議論も増加しており、先週末のGurman氏によるレポートでは、ソフトウェアやハードウェア、コンテンツ、マーケティングを支える幹部の存在について述べられています。このレポートでは同社の幹部であるPhil Schiller氏が、Appleの新デバイスに「強力なゲーム向けコンポーネント」を持たせるように求めたと述べられています。
(参考)Road to VR、UploadVR