中国北京に拠点をおくVRヘッドセットメーカーANTVRが、クラウドファンディングサイトのKickstarterで資金調達を行うことが明らかになりました。対象のデバイスは、2018年1月に開発が確認されたVR/ARのハイブリッド端末「Mix」です。
ハイブリッド端末「Mix」
「Mix」と呼ばれるこの端末では、VRのコンテンツをARで表示することができます。たとえば、空間にお絵かきをすることのできるVRツール「Tilt Brush」では、まるで現実に絵を描いているような感覚で絵を描くことが出来ます。
公開された動画では、iPhoneXを使用してSteamVRにあるVRコンテンツをARで体験する様子が映されています。
ANTVRはMIXがSteamVRのプラットフォーム対応を含む様々な付加機能を付けるとしています。Kickstarterの開始時期は2018年5月、価格は500ドル。出資者へは2018年末までの発送を予定しています。
メディアVenture Beatの報道によれば、デバイスの視野角は96度、2枚のディスプレイ（1200×1200）を搭載し、リフレッシュレートは90Hz。またトラッキングはインサイドアウト方式とのことで位置トラッキングを搭載しています。
ANTVRについて
ANTVRは、2014年にもPC向けVRヘッドセットの開発時に、Kickstarterで26万ドル（約2,750万円）を調達しています。またLenovoと共同開発したスマートフォン向けのモバイルVRデバイス「PHONEGLASS」、ルームスケールのトラッキングが可能なヘッドセット「Cyclops」など、様々なデバイスを送り出してきました。
（参考）Road to VR
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