本物ソックリな精巧な蝋人形の展示で知られるマダム・タッソー館に、ARグラスが導入されることが決定しました。今回ARグラスが導入されるのは、マダム・タッソー館のワシントンD.C.分館です。マダム・タッソー館の発表によると、ARグラスは展示物(歴史上の人物など)に関連する3Dモデルや歴史的な映像を、来場者に見せるために使用されるとのこと。
AR企業と提携してARグラスを導入
今回のマダム・タッソーワシントンD.C.分館へのARグラスの導入は、同館とAR企業 ARtGlass Groupとの提携の元で行われました。ARtGlass Groupは2017年にイタリアで創業された企業です。美術館などで使用されるARやMRを活用したツアーガイド形式のコンテンツ制作を手掛けています。
ARtGlass GroupのARツアーは2019年4月現在、世界各地の著名な歴史的建造物などで採用されています。同社の公式サイトでは、著名な採用例として、ヨーロッパではピサの斜塔やモンツァ王宮、アメリカではマウントバーノン(初代大統領ジョージ・ワシントンのプランテーション)などが挙げられています。
関係者からのコメント
マダム・タッソーワシントンD.C.分館のゼネラルマネージャーは、今回のARグラス導入について以下のようにコメントしています。
ARtGlassは、技術と文化的な知識の完璧な融合を成し遂げてくれました。我々は彼らとの提携によって、来場者の皆さまにこの新たな体験をお届けできることを嬉しく思っております。
ARtGlassの創業者で現CEOのGreg Werkheiser氏もコメントを行っています。
今回の提携は、創造性とマダム・タッソー館の伝説的な芸術性の融合をもたらしました。ARグラスの“エデュテインメント”(edutainment)は、蝋人形たちに命を宿すでしょう。
芸術文化とAR
芸術や歴史、文化活動とARを組み合わせる取り組みは、世界各地で行われています。オランダでは2019年3月、同国の有名な画家レンブラントの作品をARで体験できるアプリが配信されました。日本でも2019年2月、大日本印刷株式会社(DNP)がパリで行われた複合型文化芸術イベント「ジャポニスム2018」に、ARを活用したガイドシステムを提供し話題を呼びました。
(参考)VRScout
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