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Magic Leap 2018.12.20

部屋に購入予定の家具を試し置き ARグラス向けに試験的なアプリ配信始まる

アメリカの住宅リフォーム・生活家電チェーン店Lowe’s Home Improvement(以下、Lowe’s社)が、ARヘッドセットMagic Leap One専用のARアプリの配信をスタートしました。

今回配信されたARアプリでは、Lowe’s社が販売する家具類をARで見て購入を検討することができるというもの。ARアプリは、Magic Leap OneのアプリストアMagic Leap Worldで、無料でダウンロード可能です。

ARショッピング気分が楽しめる反面、欠点も

ARアプリを起動すると、Lowe’s社のロゴが画面上に表示されます。タッチすると、ロゴは地面へと落下します。ロゴの落下地点には、ウェルカムマットが表示されています。ウェルカムマットの位置をユーザーが設定すると、アプリのメニュー画面が起動します。

起動したメニュー画面からは、Lowe’s社の家具類を選択することができます。ユーザーが家具を選択すると、選択した家具が現実空間に表示されます。家具の表示は実物大で、詳細なサイズデータも同時に表示されます。

今回配信されたARアプリをレビューしたAR専門メディアNext Realityによると、ARアプリは「間違いなく楽しい」ものである一方で、欠点もあったとのことです。リマップを繰り返しても安定しないトラッキングの不安定さや、家具の設置場所を決めるマーカーとして使用されるパレット板の操作の難しさを指摘しています。

ARアプリから、直接に家具を購入できるシステムや、販売サイトへのリンクが存在しない点も問題と、Next Realityは指摘します。Magic Leap Oneを再起動しないとARアプリの終了が不可能なのも、不便であるとのことです。

これらの点を総合してNext Realityは、ARアプリの完成度は“ほぼ”完璧であるものの、バグを含む問題点は無視できないと結論付けています。

Lowe’s社の取り組み

Lowe’s社は、以前からARやVRに注力してきた企業です。2017年3月には、Lowe’s社の店内で使用可能な、ARを活用したスマートフォン用ナビゲーションアプリを配信しました。
2017年9月には、高級家具を販売する子会社から、家具の3Dモデルを現実空間に表示して確認できる、iPhone専用のARカタログアプリを配信しました。

(参考)Next Reality


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