オンライン中古車販売を手掛ける米国のCarvanaは、自動車販売向け360度写真ツール等の開発を行うCar360を買収しました。Carvanaは買収したCar360の技術で製品の360度コンテンツをモバイル向けに配信、より没入感のある体験を顧客に届けようとしています。
https://www.youtube.com/watch?v=bSpQ0y1INlA
買収の対価としてCarvanaが支払ったのは現金670万ドル(約7億1,000万円)と、1,520万ドル(約16億1,100万円)相当の株です。合計で約2,200万ドル(約23億3,000万円)の買収は、4月12日に完了しました。
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中古車販売のCarvanaとは
Carvanaは2013年設立、オンラインで車を売買するプラットフォーマーとして活動してきました。同年にアトランタで巨大な「自動車の自動販売機」を設置し、話題をさらいました。その後、同社は同じような設備を全米に展開しています。
360度コンテンツのCar360
Car360は2012年アトランタで操業、パノラマ動画アプリの開発を行っていました。2015年以降は“拡張された自動車のイメージ”に注力し、投資家から資金を調達してきました。
同社の技術は、没入感のある双方向的な自動車の画像の撮影を容易にします。あらゆるモバイル端末に対応可能、自動車の内部・外部の3Dモデルを構築し、販売に役立てることが可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=-9w_FSQMOFs
買収の狙いと今後の展開
実際のところ、Carvanaはすでに独自の360度画像システムを中古車販売に活用しています。Car360を買収したことで、この仕組みをモバイル端末にも展開し、より没入感のあるコンテンツを届けたいと考えています。
Carvanaの設立者でありCEOのErnie Garcia氏は、「CarvanaとCar360の両社とも、お客様の手に素晴らしい技術を届けられると信じています。これによって、人生で最も大きな買い物の一つ、自動車購入を、透明性と自信を持って決断することができます」と話しています。
またGarcia氏は「Car360をチームに入れ、ARやアプリを活用することで、我々のコンピューター画像はより独創的なものになります。この技術でたくさんの可能性を開き、我々のミッション“人々の自動車の買い方を変える”ことを進めていきます」とも述べています。
中古車販売での360度画像活用は、国内でもカーセンサーの導入事例があります。
(参考)VentureBeat