VRコンテンツのリマスタリングコンテストが開催されます。このコンテストは、PC向けVRヘッドセットOculus Riftの開発版(DK1、DK2)でコンテンツを開発していたユーザーが製品版であるCV1にリマスタリングするというもの。最大で1万ドル(約110万円)の賞金を獲得できると発表されました。コンテストの申し込みの期限は2018年5月1日となっています。
早期採用者の画期的なアイディアを復活
Oculus Riftには、Oculus RiftやHTC Viveが正式に発売される前に、コンテンツ制作者が世界初の消費者向けVRアプリケーションを作るために使用した一連の開発キットが用意されていました。それが、Oculus Rift DK1とDK2です。正式に発売されたOculusのCV1の前身であり、全世界に合計20万台が出荷。早期にVR開発に着手していた開発者は、このDK1かDK2を使っていました。多くの画期的な作品を扱っていました。
現在大きな問題として、DK1、DK2向けアプリの多くがCV1との互換性がなく、Oculus社が共有サービスであるOculus Shareのウェブサイトを閉じてしまった場合、体験することができなくなってしまいます。
そこで、今回のコンテストが開催され、多くのアプリを残そうという試みがおこなわれます。
コンテストのルールは次のようになっています。
・元のコンテンツは、Oculus DK1またはDK2で利用が可能になっている必要があります。
・リマスタリングされたコンテストのエントリーは、Oculus Rift CV1向けになっている必要があります。
・エントリーは、HTC Viveや他のVRプラットフォームでもリマスタリングできますが、CV1を必ず含む必要があります。
・エントリーにはオリジナル(ビジュアル、オーディオ、コントロール、コンテンツなど)よりもいくつかアップデートが含まれていなければなりません。これにより、Oculusプラットフォーム上の新しいリリースが可能となります。
コンテストに応募する場合には、WEARVRの公式サイト(英語)からフォームに記入し、開発者登録をする必要があります。
(参考)
Remaster Your DK1 And DK2 Content To Win A Share Of $10,000 In This Contest/UPLOADVR(英語)
https://uploadvr.com/win-10000-remastering-dk1-dk2-vr-content/