2016年7月に行われたChina Joyで、HTCはVRスタートアップ支援プログラム「Vive X」に選ばれた33の開発チームを公開しました。それぞれのチームは資金が供給され、北京、深セン、台北、サンフランシスコにて、4か月間の期間、VRコンテンツの開発を行いました。
そして12月13日、第1期の「Vive X」参加者の成果発表を行いました。HTC Vive中国地域責任者の汪丛青氏は「これらのチームのなかから、未来のBaiduやグーグルのような企業が出てくるかもしれません」と話しました。
これらのチームは一体どのようなコンテンツを制作しているのか、Vive X Demo Day成果発表を見てみましょう。
東洋医学も組み合わせるAugmented Intelligence
VRと医療を組み合わせたアプリケーションを制作するAugmented Intelligence社のCEO・张嘉斌氏は、起業したきっかけについてこう語りました。「私は台湾生まれで、アメリカで統計学を学んでいました。医学と私の専門はあまり関係なかったのですが、私自身が針灸治療を受けた後、中国の伝統的な医学を素晴らしく感じたのです」
同社は、針灸治療と解剖を組み合わせバーチャルな人体模型を作り、学生と医師を対象に人体模型での針灸練習と教育の体験を行われています。
「医学関連アプリは他のアプリと違って、正確性が重要です。専門的な漢方療法の通じる医師なども、我がチームに備わっています」と、张嘉斌氏は述べています。
教育やビジネス活用を目指しているチームも
VRと教育を組み合わせたアプリケーションの開発を行う浪走科技は、教師向けにVR授業やVR教育用の教材ソフトを提供できるよう、開発に専念しています。
そして、ビジネスの場でのVRの活用も期待されています。フランスのTeemew社は、ソーシャルVRアプリの『Altspace』のように、ユーザーに対してVRでの遠距離通話会議を提供しています。
このほか、「Vive X」の第1期メンバーでは、VRゲームコンテンツの開発会社が多く見られました。台湾のMetaverse Technology社は、多人数対戦シューティングゲームなどを開発しています。
なお、HTCは「Vive X」プログラムの第2期参加希望者の募集を発表し、12月1日まで募集を行っていました。
(参考)
详解第一批Vive X加速器“毕业生”VR应用爆发点临近
http://news.87870.com/xinwennr-17241.html
※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。