12月26日、英国のメディアThe Telegraphは「サウジアラビアの政府系ファンドがMagic Leapの50%以上の株式を取得し、同社の経営権を取得した」と報じました。なお本記事の執筆時点(JST:2023年1月4日18時)で、同社からの公式コメントは発表されていません。
(画像:Magic Leapサイトより引用)
実質の経営権は政府系ファンドが握る?
The Telegraphによると、直近のMagic Leapの資金調達ラウンドにて、サウジアラビアの政府系ファンドであるPublic Investment Fundが同社の株式を取得し、株式全体の過半数を持つ支配株主になったとのことです。また取引報告書には、「2022年11月現在、Public Investment FundはMagic Leap取締役8人のうち4人を任命する権利を有する」との記載があると報じています。
サウジアラビアとの結びつきを深めるMagic Leap
Magic Leapは2018年に、サウジアラビア政府系ファンドなどから4億6,100万ドルを調達しています。2021年には国有石油会社サウジアラムコとのパートナーシップを発表。また2022年9月からは、同社開発のMRデバイス「Magic Leap 2」の一般販売がサウジアラビアで開始しており、同社とサウジアラビア資本の関係はかなり強固になっています。
Magic LeapのCEOであるPeggy Johnson氏は、2022年12月19日に「What’s Next for Magic Leap」と題した記事を更新。しかし今回の資金調達については触れておらず、同社からの正式なコメントも公表されていません。同社は2023年1月に開催予定のCESに参加予定であり、本件について何かしらの言及があるか注目されます。
(参考)Auganix、The Telegraph