9月20日、PwCコンサルティング合同会社は、社内コミュニケーション向けのメタバース活用コンサルティングサービスを開始しました。2022年6月に実施したPwC社員向けのバーチャルイベントより得られた知見を反映し、企業へのコンサルティングを行います。なお、バーチャルイベントの実証実験レポートも公開されています。
社内交流をメタバースで後押しするコンサルティングを目指す
今回発表された新たなコンサルティングサービスは、メタバースを活用した社内コミュニケーション向けに特化しています。本サービスは企画立案、コンテンツ制作、運営、開催後の効果検証までを一気通貫で提供し、準備から実行までに要する期間は約5カ月とのこと。また社内コミュニケーションの目的は、「事業戦略浸透」「従業員エンゲージメント向上」などが挙げられています。
本サービス企画の事前調査として、PwCコンサルティングは、今年6月に3日間にわたるバーチャル空間イベントを全社員向けに開催。同イベントを「社員を対象としたメタバースの実証実験」と位置づけ、約3,000台のVRヘッドセットを導入し、3日間の総アクセス数は約8,000を超えました。
調査レポートを公表。サービス設計にも活用
同社は実証実験を通して、メタバース活用イベントの課題や効果を洗い出し、得られた示唆を調査レポートとしてまとめ、公開しています。
調査レポートによると、VRを活用したイベントへの再参加意識は高く、VRヘッドセットを使用し参加した人の約96%が「次回も参加したい」と回答。
また社内戦略に対する理解度の変化に関しては、「内容理解のしやすさについてメタバースイベントの有効性が示唆された」としています。
他方、VR酔いや、機器のセットアップ、プライバシーやセキュリティに関してネガティブなイメージを持つなどの課題も示されました。
同社は「社内戦略の理解度の高さに着目しサービス設計しつつ、調査で特定した課題を回避・低減する」としています。
(参考)PwCコンサルティング合同会社