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投資 2022.09.08

VR制作プラットフォームのスペースリーが4億円調達。3Dデータ活用で「産業DX」目指す

9月6日、株式会社スペースリーが4億円の資金調達を実施しました。同社は事業者がVRコンテンツ制作できるソフトウェア「スペースリー」を提供しています。今回得られた資金は、技術研究開発や製品開発、営業組織の採用強化に使用される見通しです。

本調達は同社にとって3度目の増資となり、DNX Ventures、DBJ Capital、Archetype Venturesの既存投資家および個人投資家が参加。日本政策金融公庫の資本性ローンを含みます。

従来の1.5倍のペースで閲覧数伸びる、コロナ禍での需要増

スペースリーは、2D・3D画像や動画といった空間データを活用するプラットフォーム企業です。2016年にスタートしたクラウドソフトウェア「スペースリー」は、7,000以上の事業者ユーザーが利用し、「スペースリー」内のVRコンテンツ閲覧数は5,000万回を超えています(2022年6月時点)。

不動産売買・賃貸分野では、コロナ禍における需要増もあり、VR内見が増加。事業者への導入が一気に進みました。また製造分野を対象に、座学では習得が難しい研修内容をVRコンテンツ化する「スペースリー研修VR」の提供も行っています。

2023年には、事業者ユーザーがVRコンテンツの壁紙や床材の変更などを手軽にシミュレーションできる機能を追加した「パノラマ変換3Dプレイヤー」をリリース予定です。今後は単にVRコンテンツ制作だけではない、空間データを活用した産業DXの実現を目指します。

(参考)プレスリリース


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