Meta(旧フェイスブック)が開発・提供するメタバース「Horizon Worlds」のクリエイターをサポートするプログラム「Builder Tracks」が発表されました。Metaのエキスパートによるサポートやフィードバック共有の機会、および専用のコンペティションで資金や賞金を獲得するチャンス等が得られるとのこと。
「Horizon Worlds」はVRヘッドセット「Meta Quest 2」を使ってバーチャル空間に参加し、アバターを通して他の参加者とコミュニケーションをとったり、一緒にゲームを遊んだりできるサービスです。2022年3月25日現在、「Horizon Worlds」はアメリカとカナダでのみサービスが展開されています(日本未提供)。
メタバースでのクリエイター支援、コンテンツ獲得狙う
「Builder Tracks」は、Metaによって既に提供されているVR開発者支援プログラム「Oculus Start」、およびVRコンテンツ制作者の支援を目的としたプログラム「Oculus Launch Pad」を拡張したものとなります。「Builder Tracks」の参加者は、次のような特典を受けられるとのこと。
・Horizon Worldsブートキャンプでのツールに関するトレーニング
・Metaのエキスパートによるサポート
・Horizonで開発を行うトップクラスのVR開発者へのアクセス
・今後のロードマップに反映させるためのフィードバックを共有する機会
・専用コンペティションで資金や賞金を獲得するチャンス
そして最初の「Builder Tracks」参加グループでは、「『Horizon Worlds』でユニークで革新的、かつ魅力的なワールドを作り上げたクリエイター」に、50万ドル(約6,100万円)以上の資金・賞金が贈呈されるとのこと。
「Builder Tracks」は「Oculus Start」または「Oculus Launch Pad」に参加している場合はこちらのページから応募が可能です。「Oculus Start」または「Oculus Launch Pad」に未参加の場合、いずれかに新規で参加した後、「Builder Tracks」に応募が可能となります。
「メタバース」におけるコンテンツ獲得競争激化の一端か
今回の「Horizon Worlds」のように、とりわけUGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)プラットフォームにおいては、コンテンツ充実のために開発者・クリエイターへの資金提供や開発支援が行われるケースは少なくありません。
例として月間ユーザー数1億人以上を抱えるオンラインゲームプラットフォーム「Roblox」では、同プラットフォーム向けに開発を行うゲームクリエイターを対象としたファンド「Roblox Game Fund」を設立。審査を通過したプロジェクトに開発資金提供を行っています。