Home » AR製薬支援のApprenticeが約115億円を調達、パンデミック経て急激に成長中


投資 2022.02.03

AR製薬支援のApprenticeが約115億円を調達、パンデミック経て急激に成長中

ARで製薬会社を支援するApprenticeが、シリーズCラウンドで1億ドル(約115億円)を調達しました。同社は2018年9月にシリーズAラウンドで800万ドル、2020年11月にシリーズBで2,400万ドルを調達。パンデミックの発生以来、Apprenticeは年間経常収益12倍、顧客維持率516%、従業員数は6倍に達するなど、大きな成長を遂げています。

米国を拠点とするApprenticeは2014年創業。クラウドベースの製造プラットフォームを提供しています。同社は2020年と2021年を通じて、医薬品メーカーがパンデミックによる規制にもかかわらず生産を軌道に乗せ、mRNAワクチンを製造するための設備移行を支援しました。同社によると、「米国の製薬会社上位20社のうち15社がApprenticeの技術を使用しており、推定3億7,000万回分のCOVID-19ワクチン製造に役立った」としています。

すでに5大陸の顧客に利用されている同社は、今回の資金をもとに欧州とアジアでさらに事業を拡大する予定です。また、初のクラウドネイティブの製造実行システム(MES)を発売する予定も。これは、オペレーターが現場で見ていることや行っていることを、遠隔地の同僚に一人称視点で見せることができるコラボレーション製品「Tandem」の成功を発展させたものです。

ApprenticeのCEOであるアンジェロ・ストラクタニオ氏は、「私たちは、お客様が前例のない状況下で重要な医薬品やワクチンを作り続けるために、適切な技術を適切なタイミングで提供しました。世界がCOVID-19の航海を続ける中、我々は顧客が新たな挑戦に適応できるよう支援していきます」とコメントしました。

(参考)PRNewswire


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード