「ポケモンGO」の開発・運営等で知られるNiantic(ナイアンティック)は、フェイスブックのVR部門、Facebook Reality LabsのDan Morris氏をデベロッパーリレーションズディレクターとして採用しました。AR開発者キット「Niantic Lightship ARDK」の展開加速を狙います。
Morris氏は2015年にOculusに入社。ストア部門の責任者を4年間務めたのち、Facebook Reality Labsでデベロッパーリレーションズの責任者に転じています。
Nianticの発表によれば、Morris氏は新たなポストを「自分にとって最適のものだ」と歓迎。そして、「Lightship(ARDK)で開発したアプリは、世界を変えるものになるだろう。開発者たちが探求を進めてくれるよう心から願っている」と期待を示しています。
リアルなAR体験実現へ
「Niantic Lightship ARDK」は、深度や物理挙動、オクルージョン、セマンティックセグメンテーションなどを用いてリアルなAR体験を実現するツール群です。マルチプレイヤーで体験・リアルタイムで共有可能なARコンテンツを作成するための機能を備えています。
Nianticは長くARプラットフォームの開発を進めており、2021年5月にその名称を「Niantic Real World Platform」から「Niantic Lightship」に変更。併せてAR開発者キットのプライベートベータ版提供を開始しました。
Nianticは、2021年内でさらにARDKのアップデートを行う予定です。開発者への浸透を強力に進める姿勢が、今回の人事からも見て取れます。
(参考)Road to VR、Niantic
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