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業界動向 2021.01.27

加速するARサービス競争 SnapがAIスタートアップを買収

スマートフォン向けアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、ロンドンのAIスタートアップAriel AIを買収しました。主力サービスであるARフィルターの機能強化が目的と見られます。

モバイル向けARに強み

Ariel AIは2018年、グーグルやフェイスブック出身の研究者らが設立したAI開発企業です。同社はコンピュータビジョンやARへの応用に注力しており、スナップによる今回の買収の目的も、Snapchatの主力サービス「ARフィルター」に関するものと見られます。

Ariel AIの公式サイトによれば、同社のソフトウェアは「3D human perception(3次元の人物認識)」をリアルタイムに実現。”モバイル端末を使った次世代のユーザー体験”強化に役立つとしています。デモ動画では、iOSとiPadOSのAR機能「ARKit3」とAriel AIの「HOLOPOSE3」を比較する箇所もあり、人物を正確にトラッキングしエフェクトを重ねる様子を見せています。

人員は2020年末から参画

Snap社によれば、Ariel AIのチームは2020年末から同社のコンピュータービジョン部隊に参画しているとのこと。Snapchatのカメラ機能を向上させ、AR体験の改良を図るミッションについています。

ライバルSNSのフェイスブック(Instagram)だけでなくTikTokもARフィルターを導入しており、この分野での競争は激しくなりそうです。

(参考)CNBCAriel AI


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